創造力の評価方法 〜投票方法と評価者の気質

 日本は創造力がないと良く言われますが、創造力よりも、その評価に問題を感じる。
 正直、創造力を評価するのに、相応しい方法と人選をしていない場合が多い。
【評価方法】
 創造力の評価は、平均点方式は良くない。
 MVP投票のようにした方が良い。
【MVP投票 例】
 MVPを選ぶ際、MVPだと思う選手を、1位、2位、3位、合計3人選ぶ。
 そして、1位には5点、2位には2点、3位には1点入るとする。
 この方法だと、幅広くそこそこの支持を得ることよりも、一部の人に熱烈に支持される選手が高い評価を得る。
【新しい商品は...】
 新しい商品はいきなり万人に受けることはない。
 イノベーター、アーリーアダプターに好まれる必要性がある。
 しかし、平均点方式の場合は、高い点数を取るためには、幅広い支持が必要になる。
 幅広くそこそこの支持を得るためには、保守的なレイトマジョリティの支持を受けている必要がある。
 保守的なレイトマジョリティの支持を受けている商品・人の点数が高くなり、イノベーター、アーリーアダプターのみの商品・人は点数が低くなる。
 そんな選ばれ方で点数の高い商品が、新しいはずがない。
 
■イノベーター(革新的採用者)
冒険的で、最初にイノベーションを採用する
アーリーアダプター(初期採用者)
自ら情報を集め、判断を行う。多数採用者から尊敬を受ける
■アーリーマジョリティ(初期多数採用者)
比較的慎重で、初期採用者に相談するなどして追随的な採用行動を行う
■レイトマジョリティ(後期多数採用者)
うたぐり深く、世の中の普及状況を見て模倣的に採用する
■ラガード(採用遅滞者)
最も保守的・伝統的で、最後に採用する

【評価者の気質は?】
 評価者の気質が、レイトマジョリティやラガードだったら、どうなるだろうか?
 新しいもの、創造性を理解できるわけがない。
 評価者の気質をチェックすることが必要だろう。