アイデアを創造する方法は、本もあるのですが、評価する方法はあまりない。
私自身、質問されたことはありません(パーソナリティの問題かもしれませんが...)。
どう言う訳か、日本は物事をどう評価するか、ということについてあまり考えない。
人事評価の本は、結構あるのですが...
ハッキリ言って、評価は非常に難しい。
創造的であればある程、過去との比較が困難なためだ。
【人選】
この場合、人選が重要になります。
消費者と言いますが、人間は大きく分けて、
■イノベーター(革新的採用者)
冒険的で、最初にイノベーションを採用する
■アーリーアダプター(初期採用者)
自ら情報を集め、判断を行う。多数採用者から尊敬を受ける
■アーリーマジョリティ(初期多数採用者)
比較的慎重で、初期採用者に相談するなどして追随的な採用行動を行う
■レイトマジョリティ(後期多数採用者)
うたぐり深く、世の中の普及状況を見て模倣的に採用する
■ラガード(採用遅滞者)
最も保守的・伝統的で、最後に採用する
に分けられます。
間違っても、
■レイトマジョリティ(後期多数採用者)
■ラガード(採用遅滞者)
に評価させてはいけません。
彼らにとっては、新しい物・未知の物はマイナス評価です。
企業内で、彼らが評価者な場合、革新的な新製品が出ることはまず絶望的です。
また、ラガード(採用遅滞者)は、そもそも、よっぽどのことがないと買わないので、無視して良い層です。
また、レイトマジョリティ(後期多数採用者)もアーリーマジョリティ(初期多数採用者)が買わないと買わないので、無視して良いです。
評価する場合は、
■イノベーター(革新的採用者)
■アーリーアダプター(初期採用者)
■アーリーマジョリティ(初期多数採用者)
の人に評価してもらう必要があります。
もし仮に、評価者を三人選ぶのではあれば、
■イノベーター(革新的採用者)だけ、
■アーリーマジョリティ(初期多数採用者)だけにしてはいけません。
革新すぎ、慎重過ぎになります。
イノベーター、アーリーマジョリティを3分の1以下にするのが、理想です。
アーリーアダプターを中心にしてください。
ただし、少なすぎも避けてください。
アーリーマジョリティが少なさすぎますと、市場に占める人が多いにも関わらず、無視することになってしまいます。
また、さらにこれらの人を平等に扱うのではなく、別けて評価してもらい分析する必要性があります。
■イノベーター(革新的採用者)は、新しい物が好きであり、新しいということが価値になります。
マイペースですので、権威主義的傾向はありません。
■アーリーマジョリティ(初期多数採用者)にとっては、新しいということ自身は、それ程大きい価値にはなりません。
アーリーアダプターの様子を見ますので、軽い権威主義でもあります。
ここの意見を無視しすぎますと、マジョリティを攻略できませんので、潜在的ユーザーの一部の人だけに売れる商品になってしまい。売上が3分の1、5分の1になってしまいます。
■アーリーアダプター(初期採用者)は、その中間です。
もっとも、意見を聞くべき人として、マーケティング上、重要視されています。
そのため、同じにせずに別けて評価を分析する必要があります。
基本的に、革新的な新製品の評価は
イノベーター(革新的採用者)>アーリーマジョリティ(初期多数採用者)>アーリーアダプター(初期採用者)
になることが多いです。
新製品と言っても、対して目新しくなければ、この順位ではありませんが...分布を知ることは重要です。