運命と必然の間

 彼が成功したのは、運が良かったからだ。①
 私が成功したのは、運が良かったからだ。②
 本当に運だろうか?
 人間は、自分が知らないところで起きているメカニズムを、運という言葉で片付ける傾向にあるそうだ。
 ①は単に、相手のことを知らないか、嫉妬の可能性が高い。
 ②は、どこまでが本当に運なのか、不明だ。
 自分に関する情報、影響は、自分の知らないところまで広がる。努力する人に「運が回ってくる」のは、自分が知らないところでの、自分の影響である可能性が高い。