同じ美人を見ているのだろうか? 

 私は目が悪く、メガネをかけないと、人間の顔が歪むのですが・・・・
 私がメガネをかけて見ている人の顔は、本当に他の人が見ているのと同じなのだろうか?


 実のところ、かなり怪しい。


 私は知らない人を見ると怖い人に見えるのですが、知り合いの人は、だいぶ優しく見えます。
 相手が私の存在に気がついてないときにも、そう見えるのですから、明らかに私の心の問題です。


 知らない人=怖く見える
 知り合い=怖くないのを知っている=優しく見える


 かなりいいかげんです。
 痘痕もえくぼと言いますが、実際そうなんでしょう。心理状態が視覚に影響を与える。


 錯覚が有名ですが、人間が見ていると思っている像は、既に脳により補正を受けています。
 人間は人間の顔に強く反応するようにできていて。ちょっとした模様ですら、人間の顔のように思ってしまいます。

 さらに、世の中には、人の顔が歪んで見える病気があるそうです。
 だったら、美人に見える処理があっても良いような気がします。


 好み好みじゃない以前に、そもそも同じ像を見ているのだろうか?
 自分の脳内補正により、自分には美人に見えていて、
 他者には、それほど美人に見えていないのではないだろうか?
 などと考えてしまう。

 音声の場合、認識しやすいように、相当、脳で処理されています。
 だから、雑踏の中でも声を認識できるのですが。

 好みの人はより好みに、嫌いな人はより醜くなんてこともありそうな気がする。

 結婚の際に、人間は家族に似た人を選ぶ傾向があるしい。
 これはもっぱら、心理的要因として説明されることが多いのですが、視覚認識の時点で補正されているのかもしれない。