ESU分析

 セミナーをするとき、とりあえず「あなたの会社の目的は何ですか?」と聞くようにしています。
 そうすると、いろいろな答えが返ってきます。
 末端の人程、具体的な提供内容とそのメリットを応える傾向にあります。それに対して、管理職や上級、営業の人は「利益」などと応えたりします。これは日頃から、お金を意識する人としない人の違いでしょうか?
 商売は、価値を供給する人と消費する人(お客さん)という立場が違う二人の人間が居るわけですから、目的も二つ考える必要があります。
 重要なのは、お客様から見た価値です。そして、それを従業員が意識する必要性があります。そうしないと、考えない・言われたことだけやる・柔軟性のないロボット従業員の組織になってしまいます。
 その際、従業員の方に、お客様に提供する価値を分析するのに使うのが、ESU分析です。

 ESU分析は、お客に提供する価値(Value)を「Entertainment,Enjoy」(楽しみ、娯楽)、「Solution」(問題解決),「Useful」(利便)それ以外に当てはめる分析方法です。

■何でこの項目なの?
 お客様から観た価値に注目しています。お客様の生活行動・感情にどのような影響を与えるかが重要です。
 一捻りするように、価格はあえて外しています。
(基本的に良いビジネスはお客様の生活に影響を与え変化させます)

■やり方
 あくまでも簡易なので、本当に適当にやってください。
①とりあえず、直感的に項目当てはめて、書きます。少しでも関連すればOKです。複数に項目に入っても構いません
②次に、書いたもの拡張します。基本的には、「風が吹けば桶屋が儲かる」程度の派生的なもので結構です。

■応用
 上級者向けの応用としては、①他社分析②企画③自分の仕事の分析に使います。
②の企画の際には、あえて少ない項目を強化すると、面白結果がでることがあります。
 現代は、小売でもサービス業でも、一般客を相手にする場合は、「E」の要素が重要になります。
③自分の仕事の分析
 社内であっても、他のメンバーや他の部門はお客です。そのため、ESU分析は有効です。
 「E」は関係なさそうですが、これがない職場は最悪です