財務諸表には、金や物は書いてあるけど、人材は書いていない。〜スピード、創造性、ブランド

 現在のビジネスでは、スピードや創造性が重視される。しかし...日本の経営は、スピードがあるとも言えないし、創造性があるとも言えない。
 昔からこうだったのだろうか?
 そんなことはない。
 昔の日本の企業は、アメリカよりもスピードがあった。しかし、90年代以降、遅いと言われるようになった。大企業病など理由はいろいろあると思いますが...非正規社員の増加も原因だと思われます。
【財務諸表】
 財務諸表には、金や物は書いてあるけど、人材は書いていない。特許やソフトウェアは財産として計算できますが、人材と言う無形資産は乗っていない。
 下手に末端の人の給与を下げ、契約社員派遣社員中心で行くと、離職率が上がる。教育コストも馬鹿にならないのですが、組織としてのスピードが決定的に遅くなる
 契約社員派遣社員を多くして、速度が上がるのは首を切る速度だけ。それ以外の速度は、全て遅くなると思って良いです。創造性は、組織の質や人材に依存するので、当然、創造性も落ちる。
【産業のサービス化】
 現在の日本は、製造業・建設業の比率は下がり、産業のサービス化が進んでいる。
 床屋などでは、お客様は店ではなく、人に客がつくと言われている。属人的要素が大きい。
 また、サービスの質も、従業員と客の組み合わせで決まる比率が高まります。
 それに関しては、こちら「サービスの質は、会社だけではなく従業員とお客様が重要」に書いています。
【まとめ】
 現在の時代は、人本主義にシフトしているのに、お金中心の見方に戻ってしまった日本が、停滞したのは必然だと思われます。