ぐるなびよりも、グルーポンよりも、食べログか 〜価値で考える。

 近頃、ぐるなびに出しても、お客が来ないという話を聞く。
 以前より、ぐるなびの効果が落ちているようだ。
グルーポン
 グルーポンは出しても消耗戦。
 グルーポンのシステムは結構えぐい。
 4000円のものを50%OFFにしたとしよう。つまり、お客が払う料金は2000円。そのうち、50%1000円グルーポンに手数料として取られる。
 お店の取る料金は、1000円。店から見れば、75%割引だ。
 グルーポンで90%とOFFなら、店からびれば95%割引。
 飲食店の食材の費用は、だいたい30%。回転寿司は40〜50%。
 う〜ん、まともなものが出るだろうか?
 宣伝になるというけど...どうなんだろう。リピーター率もいまいちだろう。
 80%OFFで来る人は、しょせん80%OFFで来る人であり、100%の価格の際に満足するはずがないし、来るはずもない。
 宣伝費のつもりというかもしれないけど、その宣伝費は誰が払うのか?
 正規の価格の人だろう。ある人は安く食べて、別の人は割高なものを食べさせられる。そんなところには行きたくない。
食べログ
 現在、食べログのほうが遥かに影響力がある。
 特に宣伝もしていないのに、食べログの上位になって客が増えたという店も多い。
 小細工せずに、普通に店をやっていても良質ならば、お客様は来るのだ。

【東京のお客】
 東京のお客様は特殊だ。
 ラーメンの価格を見れば判るように、美味しければ、10%〜20%高くても客がつく。ラーメン自身は、高くても1000円前後なので、そのくらいなら惜しまず出す人が多い。高くても、その分、美味しければ、客が付くのだ。
 関西は、コストパフォーマンス主義だ。大阪の美味しいは、味の絶対値だけではなく、コストパフォーマンス込みで美味しいを言う。普通の味でも、安ければ、美味しいなのだ。
 それに対して、関東の美味しいは絶対値。
 東京はコストパフォーマンスは並みでも、多少高くても、その分、美味しければいい。価値主義だと考えて良い。
 8000円を6000円にするよりも、8000円で良いから、ちゃんと美味しい物を食べさせろが東京流だ。
 価値主義なので、割引云々よりも、味のレベルが判る食べログの方が好まれるような気がする。
【理由のない割引は、価値を低下させる】
 バブル崩壊直後、新宿三越は酷かった。7割引の赤札が大量に貼られ、高級店のイメージが完全に崩れていた。
 理由のない割引は、価値を低下させ、もとの価格に不審を持たせる。
 多くの人は、材料費や手間暇がかかるから、この価格なのだろうと考える。
 特に理由がない大幅割引は、価格と価値に不安を与えるだけだ。
 アウトレットは、アウトレットという理由をつけることにより、価値の低下、価格への信頼の低下を防いでいる。
 理由のない割引なら、辞めた方が良い。