年上を敬う。片方だけの世界

 今日、こちらの記事を読みました。
「年上を敬う」という話は良く聞く。
 が、年下に対して、どうするかはあまり聞きません。
 単純に対称で考えると、「年下は蔑む」でしょうか?
「年上も年下も敬う」なら、誰でも敬うので、「他人を敬う」という表現になっているはずです。
 実際は、この言葉には続きがあって、「年下の手本になる」「年下の面倒を見る」みたいなことがあったと思います。しかし、後ろの言葉は、ザックリカットされています。
 まぁ、都合が悪いからでしょう。
 立派な人は、ちゃんと対象でバランスが良い思想なのだが、後の人が自分に都合がいいように言葉を加工するので、結局、バランスが悪く、歪んだ思想になる。
 「年下の手本になる人」「年下の面倒を良く見る人」は、自然と尊敬されるのではないだろうか?
 順序逆では?

PS
 権利と責任もそう。昔から、「権利と責任」に関する言葉はありましたが、以前は「権力と責任」という言葉の方が使用頻度が多かった。
 しかし、いつの時代からか、「権利と責任」と言葉が多くなり、権利を剥奪・抑制するほうに使われることが多くなりました。
 一方、「権力と責任」は少なくなり、権力を持つくせに、無責任な権力者が多くなった。
 「権利と責任」というのは、判り易いのですが、危険な言葉です。多くの場合、責任はになるので、金持ちだけが権利を持つことになります。
 20年ぐらい前の、女性の責任能力に関する議論を思い出されると判ると思います。
PS2
 実は、「権利と責任」という言葉自身もおかしいのですが、それは後ほど。