知識の無用の用

 今日、こちらの記事を読みました。
 特に頭が悪いはずではないのに、勉強が全然駄目だという人が時折います。
 小学校の時から、同級生を観察していると、集中力がないということ以外にも、問題のある勉強の仕方をして居る人がいました。
【バラバラの知識】
 どうも、知識をバラバラに覚えているのだ。巧く表現できないのですが、国語と算数と社会(歴史・地理)、理科、英語など各科目ごとに、バラバラ。
 さらに、日常生活と学問がバラバラなのだ。
【例】
①買い物でお金の計算・割引の計算ができるのに、算数だと出来なくなる。
②買い物の割引、%は使えるのに、理科・算数だと駄目
③日常生活では、距離や時間などは普通に計算しているのに、理科・算数だと駄目
④地理の知識と歴史の知識が関連していない。
⑤英語の単語を単語単体で学習している。
 なぜ、こうなっているのか、判らないのですが、かなり効率の悪いことに思える。
【脳】
 基本的に、脳の中での知識の表現は、「ある情報に反応するか」と「その関連(ネットワーク)」で表現されています。
 新しく物を学ぶ場合は、過去の知識との結びつきにより、脳の中に格納され、理解されます。
 当然のことながら、単純に、自分の知らないものほど、学習が難しくなります。
 逆に、自分の知っているものと結び付けられるのならが、学習は容易になります。
【理解する】
 学習の話をしましたが、理解も同様です。
 自分の知識と関連しないものを理解するのは、非常に困難です。
 そのため、必ずしも直ぐには用いなくても、幅広く知識を持っていますと、物事に対する理解が、すばやくなります。
【相手の話を理解する】
 相手に、自分の言っていることを理解してもらいたい場合は、当然ながら、相手の知識を理解することが重要です
 相手の経験や感情と関連付けて、共感を受けることが出来ればなお良いです。
 知識の狭い人は、上記のことを行うことが困難です。自分に知識がないため、相手がどんな知識や経験を持っているか、推測できないためです。
【まとめ?】
 小学校・中学校の知識を持っていたとしても、そのままではお金を稼ぐ武器にはなりません。
 しかし、基礎的な知識がないと、何の取っ掛かりもないので、他を理解することが極端に難しくなる。
 非常に皮肉なことに、必要な知識や技能は、必要になったときには身に付けられないんです(JUST IN TIME)ではありません。
 学習には時間がかかりますので、必要だと認識したときには、手を遅れのことが良くあります。
【全然、まとまっていないけど、結局何が言いたいの?】
 知識における無駄はある程度必要なことなのかもしれません。

【その他】
 なぜ、科学的なリテラシーが必要なのか?
 理由は、いろいろとありますが、正しい判断を自分で行い、行動することがその一つであると思います
 正しい判断を行うためには、原因と結果などを正しく分析・理解をしなくてはなりません。専門家に任せれば...と言う人も居ますが、人生には、仕事でも家庭でも、自分で考えて、問題解決などをしなくてはないことがあります。欧米は、市民は日本みたいに非難だけしていれば良い存在ではなりません。役所任せではなく、市民の政治参加が盛んなので、自分たち考え、行わないといけません。そのため、科学的なリテラシーが必要になっていると思います。