会社により異なりますので、あまり絶対視しないでくださいね。
あとスポーツ業界のGMという言葉は、一般企業社会におけるGMとは違いますので、注意してください。
社長:会社の経営者
GM:スポーツチームの運営最高責任者
(編成部長というのが分かりやすいかもしれない)
監督:チームの指揮を行う。
■GMと監督を分けるメリットは何か?
GMは、トレードやドラフトなどの選手の編成、スカウトマンとか、2軍・3軍・ユースチームの運営に関する最高責任者です。
1軍の監督は、最悪1年も持たずにクビになります。
対して、選手の方がチーム在籍年数は長いですよね。
野球の場合、高卒なら4年くらい様子見しますし。ベテランなら10年以上一つのチームに居るわけです。
そのため、監督に中期長期的な戦略や選手の育成方針を決めさせる妥当なのか?
と言う話になります。
そもそも、1軍監督に2軍、3軍の監督・スタッフの人事権を持たせるのも変ですよね。
■失敗例
2016年だったかな。グランパスがGM兼監督という非常に変なことをやりましたよね。
GM兼監督なんて、作業量的にも専門的にもよっぽど有能じゃないとできません。
(熊本ロアッソの池谷 友良さんは社長もやったのかな?大変だったと思います)
監督解任も大幅に遅れましたよね。
本来はGMが動かないといけないのに、GMが監督なんですから代わりなんて探すはずがない。
あと、自分の好きじゃない選手をかたっぱしからクビにするとかやったみたいですね。
良くも悪くも安定した順位だったグランパスがあっという間に崩壊しましたね。
■GMと社長を分けるメリットは何か?
社長は経営の専門家です。
会社の経営やスポンサー集め、宣伝・集客、試合の運営、イベントには詳しいかもしれません。
しかし、そのスポーツ業界に詳しいのか?と言われると必ずしも、詳しいとは限りません。
(詳しいに越したことはないですが、分業した方が良いです)
また、そのスポーツ業界に詳しい元名選手などが、経営手腕があることの方が稀でしょう。
つまり、スポーツチームの運営と会社の運営を分けた方が良いんじゃない?となるわけです。
PS
GMがスポンサー集めや試合の運営やイベントを企画する会社もあるでしょうけど。その点はいろいろだと思います。
■予算を決めるのは誰か?
当然、社長です。 会社のお金ですからね。
もちろん、GMとの話し合いは行いますが。
■GMの力量が中長期的な強さで重要
今の時代、GMの力量が中長期的なチームの強さのためには重要ですね。
(もちろん社長が良いGMを見つけられるかが重要です)
野球の場合は、投手の駒不足はどこまで監督の責任なのか?となると怪しいですね。
投手の駒不足はGMの責任でしょう。
打者の育成に関しては打席数が必要ですので、ある程度監督の力量が重要になります。
このあたりは監督とGMとの話し合いですね。
GMは育成すべきなのに監督が育成する気がないなら、GMが監督を切るしかありません。
サッカーの場合、チームプレイの関係で、駒が揃っていても結果が出ないことがあります。
監督の力量が大きく左右してしまいますね。
また野球と違ってチームプレイの構築に時間がかかるのが厄介な点です。
そのため、早めに監督を変えないと、シーズンが大変なことになりますね。
■球団代表って何?
これがややこしい。
MLBなら会社なので、社長(会社経営者)とオーナー(会社所有者)が別なのは当たり前です。オーナーも個人だったり、個人のグループだったり、企業だったり、投資家だったりいろいろですね。
社長は経営を任されているので、球団の経営上の最高権力者は社長です。
日本の場合、球団が一つの会社なのか、会社の1事業部なのかが、はっきりしない(今はだいたい株式会社ですが)。
さらに、子会社のため、最高権力者が誰なのかも場合、場合です。
そのため、球団代表というややこしい言葉が出てきます。
その名の通り、話し合いをする際の球団の代表ですね。
ただ、球団は子会社なので子会社社長が最高権力者とは限りません。
そのため、さらに上のオーナーが出てきます。
オーナーの地位もはっきりしません。まぁ日本らしい不思議さですね。