過剰コミュニケーション:コミュニケーションコストの隠れた増大

 私はコミュニケーションに疎い人間なんですが、若い人は凄いですね。
 10秒以内に返事しないと怒られる世界らしい。
 それが世界の標準なんでしょうけど。


 ITが進歩して、コミュニケーションの通信コストは劇的に下がりました。さらに場所も制約されなくなりました。


 その一方で、別のコストはガンガン使われています。
 時間コストですね。
 コミュニケーションに使う時間に、時間を取られて他のことをやる時間が失われていく。


 大人社会でもいるんですよ。
 直ぐに人を集めて会議をしたがる人が。でも、人を集めると、何人分もの時間が失われるんですよね。
 それを判っていない。そういう人が何人もいると、会議だけで他のことが進まない。
 過剰コミュニケーション。


 コミュニケーション自身が目的ならそれで良いのでしょうが。
 若い人は時間を持て余していて、時間消費としてのゲーム、コミュニケーションと言うのが多いのかもしれない。


 中学校とか、小学校の時代とか、授業中に女の子たちが良く手紙とか回していたんですね。
 少しだけなら良いんでしょうけど、手紙を大量に出す子って、学校の授業に付いて行けなくて、授業時間を持て余している子供なんですよね。
 そして、声をかけられた子供は、授業に集中できなくなり、一緒に成績が落ちていく。そして、その子をさらに別の子・・・・


 一対一なら、目の前の人の時間を潰すだけだけど。
 複数になると、合計時間が格段に増えていく。
 日本全体でその時間はバカにならないでしょうね。