なぜアメリカはベンチャーなのか 〜オープンイノベーション

 中小企業と大企業の研究開発費の売上高比を比較した場合。 
 日本においては、大企業の方が比率が高い。
 それに対して、アメリカの場合は、中小企業の方が比率が高いです。


 この辺は、アメリカのの中小企業が元気な理由なのでしょうが。
 それに関してはべつの機会で。

 実は日本でも、画期的な発明は、結構中小企業が行っていたりします。
 どうにも、大企業と言うのは、お金をかけている割には、独創的・創造的な発明は少ないようです。


【大企業における目と手と頭の分離】


 大企業の場合、「私言う人。君考える人、あなた行動する人。」と口と目と手と頭が分離してしまっています。


 しかしながら、どうもに人間が、特に新しいこと、創造的なことをする場合、口と目と手と頭が分離していると上手くいかないことが多いです。


 そして、アイデアを想像できないだけではなく、創造的なアイデアも理解できない。


 たびたび、書いたゼロックスの例ですが...大企業の幹部は、研究所が作成したパソコンに関する先進的な技術を理解できなかった...
 理解したのは、事務経験がある幹部の奥様達。
 秘書にまる投げてして、現場を理解しておらず、価値が判らなかった。


【対応策】


 では、大企業では、どうしたら良いのでしょうか?
 現状において、上手い手がないというのが、正直なところでしょう。


 そのため、大企業ではどうするかではなく。
 そもそも、組織を小さくする
 つまり、ベンチャー(中小企業でも良いのですが...)


 そして、ベンチャーが成功したら、それを取り込む


 また、ベンチャーを繋げることにより、実質的に大企業より遥かに巨大な知識の集合体を作る
 なぜ、これが、出来るかというと、組織が小さく、目耳と頭が一体化しているから。


 これが、アメリカの企業(社会?)が、結果的に取った戦略のような気がします。