問題が違うのに、同じ解決方法が適応できるのだろうか?  〜阪神大震災とどこまで同じで、どこが違うのか?

 問題が違うのに、同じ解決方法が適応できるのだろうか?

 
 病気が違うのに、同じ治療法・薬で良いのだろうか?


 まずいでしょう。
 下手したら、病気が悪化しかねない。


 しかし、非常に不思議なことに、多くの人は、現実の問題に対して、病状をあまり観察せずに、過去の成功体験に基づいて、同じ治療法を試みようとする。


 ふと、震災に関するニュースを見て思った。
 なんどでもかんでも、阪神大震災を例に出して比較するのは良いのだろうか?
 阪神大震災は、非常に良い教訓だ。
 しかし、阪神大震災と一致して居ない点も多い。


 都市へのダメージ、通信のマヒ、物流のマヒ、生産のマヒ、電力不足など、供給面に関するダメージやマヒは、遥かにこちらの方が深刻で長期化している。


 阪神大震災は、都市の一部地区単位で全滅することはあっても、都市機能が全滅というものはなかった。
 今回は、都市機能そのものが失われていて、代替ができないのが、何とも痛い。


 事例として阪神大震災も良いのですが、津波で大規模な被害を受けた奥尻島地震や全島民避難の三宅島2000年の噴火などのほうが、参考例して良い物も多そうな気がする。

 こういう場合、さまざまな事例を知っている、学者さんや役人は頼もしいんだけど...政治家は単調だな。