プロ野球の優勝セール 都市レベルで盛り上がる地方密着の歴史 サッカーはなぜダメなのか

 昔、プロ野球優勝セールと言えば、西武ライオンズでした。
 毎年の様に優勝をして、毎年の様に西武百貨店西友がバーゲンをやっていました。
 しかし、今の様に都市全体が盛り上がる様な感じはなかったです。


 ただ、優勝セールの文化はあるんです。
 阪神、西武、阪急、近鉄、南海(ダイエー)は鉄道事業と百貨店事業を持っていましたので、優勝セールを積極的にやったんですね。


 ただし、例外はあります。阪神や広島、中日です。
 85年の阪神優勝の際は、まさに祭りだった。
 しかし、阪神の優勝は遠ざかった。 また、昔は関西には、阪神・阪急・南海・近鉄と4球団があり、そこまで阪神一色じゃありませんでした。
(圧倒的な人気でしたが)


 大きな変化を迎えたのは、96年の頑張ろう神戸のオリックス優勝、98年の横浜ベイスターズ優勝、99年の福岡ダイエーホークス優勝でしょうか。
 長年優勝していない、地方球団が日本一になり、都市全体での大規模セールが行われました。


 オリックスベイスターズは親会社が小売を持っていないこともあり、誰でも便乗参加した都市レベルでの大バーゲンでした。


 正直、98年の横浜ベイスターズ優勝のセールは、かなりの規模と賑わいで、信じられないレベルでした。
 滅多にないことなので、加減をしない(知らない)感じのバーゲンでしたね。
 あまりにも無茶なバーゲンなので、東京の人間までも、わざわざ見に行った、買い物に行ったレベルでした。

 当然、このことはニュースで全国放送されます。

 その後、大阪から福岡に移転して、地域密着を頑張っていたホークスが、ダイエーだけではなく都市全体でバーゲンを行い、これも凄い盛り上がりでした。

 当然、このことはニュースで全国放送されます。

 優勝したら、都市レベルでバーゲンをするものだ。というのが漠然と頭の中に構築されます。


 さらに2004年以降、パリーグの球団が、札幌、仙台へと拠点を移し、球団が都市のシンボルになり始めす。
 2003年、2005年阪神セリーグ優勝、2005年千葉ロッテ、2006年札幌日本ハムファイターズと優勝から遠ざかっていたチームが優勝。
 久々の優勝したことにより、気持ちが爆発したのか、バーゲンは非常に盛り上がりました。


 関西エリアは4球団から2球団に減り、以前よりも阪神一色になって行きました。


 この頃になりますと、地方球団の優勝=街をあげてのバーゲンセールとなる様になりました。
 イオン・ヨーカドーは都市レベルで優勝セールやりますしね。
 

 バーゲンが盛り上がらないのが・・・巨人とヤクルト、西武ですね。あまり土着感がなく都市のシンボルになっていないチームです。
 所沢はバーゲンをするのですが・・・・規模が地味ですね。


■サッカーは、なぜダメのか?
 ないわけではないんですが・・・・盛り上がりに欠けますね。


 まず、時期が悪い。
 12月は、クリスマスと正月が控えているので、わざわざバーゲンをする必要もないし、元気もない。


 プロ野球は、親会社が百貨店・小売を持っていたのでバーゲン文化が昔からありましたが、サッカーは親会社がないので、バーゲン文化はありませんでした。