創造力・想像力・思考力を高めるよりも、奪うのを止めるべきだ。

 思考力・問題発見能力が、ビジネス雑誌などで時より特集される。
 ビジネスにおいて、特に知性の比率が上昇している現代に置いて、思考力・問題発見能力は、ますます重要になるのだが、人事や組織、そして人の心は、相変わらず変化がない。
【思考力・問題発見能力は、上司にとって邪魔】
 思考力・問題発見能力があれば、上司の思考の問題点・上司や会社の問題が当然発見されるわけだが..上司や経営者にとっては好ましいことではない。
 そのため、管理者にとっては、自分が望むときには、創造力・想像力・思考力はもって欲しいが、それ以外には持って欲しくないということになる。
 そんな都合の良い【思考力・問題発見能力】がある訳がなく、そんな人材も少ないでしょう。
 結果、【思考力・問題発見能力】のある人間は、疎まれ遠ざけられる。その一方で、【思考力・問題発見能力】のある人材が居ない、【思考力・問題発見能力】のある人材を求む、という平気で言ったりする。
 アクセルとブレーキを同時に踏むようなものだ。
【思考力を奪う組織】
 日本は作ったルールを守らせることを重視するが、不思議なくらい、ルールが作られた理由・必要性などを説明しないし、ルールを作る訓練を行わない(非公式では人間の力関係・パワーゲームという形で不文律のルールが作られるが)。
 そのため、分析的に・メカニズムに考えると言う訓練が日常生活では身に付かない。本来、ルールの作成と言うのは、非常に知的な行動のはずなのだが行わせない。
 また、疑問に思っても、黙殺する。また、異議を申し立てことすら、嫌悪する。
 常に、考えることに対して、暗黙のうちにペナルティーをかける。