問題解決における原因と結果

 こちらのHPで、問題解決法について書かれていました。
 ごもっともだと思います。

 このようになる原因の一つとして、shi3z様は、「テスト脳」と言われていますが、他にも色々あるような気がします。
 私としましては、「1原因1結果思考」が考えられます(まぁ、同じようなものですが)。
「1原因1結果思考」とは、私が作った造語ですが、物ごとを①「1原因1結果」で思考・議論してしまうことです。
 現実の世界では、①もあるのですが、②「複数原因1結果」③「1原因複数結果」④「複数原因複数結果」の場合が多いです。

【どんな問題がおきるのか】
 ②「複数原因1結果」を①「1原因1結果」と考えますと、根本問題の解決の手を打っても、一つしか、解消しないため効果があまり出ません。根本問題の解決を行っているにも関わらず、下手な対処療法より劣る場合があります。
 ③「1原因複数結果」を①「1原因1結果」と考えますと、根本問題の解決を行わない場合、対処療法に多くの手間を費やす話になります(逆に、①「1原因1結果」と考えても、根本問題の解決を行えば、解決する可能性があります)。
【根本問題を解決するといいこと】
 世の中には、①のように原因と結果の関係が判っているものもありますが、原因と結果の関係が判っているもの⑤もあります。そのような場合は、根本原因の解決をしますと、知らぬ間に、他の問題の解決や他の問題の発生の予防になったりします。
 逆に、根本原因の解決をしませんと、次から次へと問題が発生することになります。
 一生懸命働いているけど、仕事がやりづらいし、仕事は進まないし、利益は出ないなんてことになります。

>リーダーたる人間は、全く別々に発生した、一見別物のように見えるトラブルや問題の本質を見抜き、それが発生している本当の原因を取り除く使命を持っています。それこそがリーダーたる人間の重要な仕事です。
>個別の問題を個別に処理する、というのはリーダーのやる仕事ではありません。
 これも、ポイントを得た指摘だと思います。
 リーダーは自分の生産性を高めるのではなく、組織の生産性を高めるために対処しなくてはいけないのですが、現在、プレイングマネージャーが増えたためか、どうにも、全体像が見えておらず、(まぁ、自分が頑張っちゃえば対応できてしまうため)対処療法的なリーダーが増えているような気がします。