匂いも味の一種ではないだろうか? 〜なぜコカコーラはイメージCMが多いのか

  匂いも味の一種ではないだろうか?
 科学的には、間違っていますが・・・・


 一般的には、味=味覚ですが。


 鼻をつまむだけでかなり味は判らなくなるので、味覚だけで味が決まるとなると、そうなの?となってしまいます。


 日本語では、風味という言葉があります。
 言い得て妙ですね。


 世の中には、味とは味覚、風味、食感の三つがおりなすハーモニーだと考える人も居るみたいですが、私もごもっともだと思います。


 味覚は、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の五味だと言われています。
 辛味はないのと思われるかもしれませんけど、あれは痛みなんですね。味覚では痛覚に入ります。


 でも、味ですよね。


 やっぱり、味=味覚ではないわけいです。


 味と言うのは、非常に変なものでして、感覚器官からの情報のクセに、かなり心理的要素を受けるんですね。
 気分が落ち込んでいると、漁師も美味しくないですし。自分で作ると美味しく感じたり。
 昔、ペプシチャレンジという比較広告がありました。
 多くの人がコカコーラの方が美味しいと言うのですが、目隠しをするとペプシコーラの方が美味しいという訳です。 
 じゃあ、コカコーラの方が美味しいと言う間違いかというと、そうじゃなくて、飲んでいる人にはコカコーラの方が美味しいんです。心理的な作用をバリバリに受けているんですね。


 結局のところ、味を作り出して感じているのは脳なんですね。


 ですから、美味しいと思ってもらうためには、心理面に訴えないといけない。
 イメージアップですね。
 スポーツイベントに多額のお金をかけるのも、イメージアップのためです。


 匂いは記憶と強く結びついていると言われています。
 その過程で、脳・記憶の影響を受けやすいのかもしれません。


 匂い+味覚+食感+心理 =味 なのでしょう。