ユニヘアーがアデランスに名前を変えたそうな。
アデランス→ユニヘアー→アデランスと名前を変えた。
2010年(平成22年)9月1日 にユニヘアーに名前を変えて、2011年7月1日付でまたアデランスに戻すんだから、一体あの名前変更は、何だったんだろうという気持ちになる。
【ブランド管理】
このブランド管理と言うのは、非常に難しい。
過去のコカコーラのように下手に変えて痛い目に会う場合も多い。
逆に、吉野家のように、ブランドを大事にして、味を変更できない場合もある(もっとも、下手に味を変えたら見放されてもっとひどい目になっていただろう)。
ブランドは、力にも呪縛にもなる。
【なぜ名前を変えるのか?】
理由はいろいろですが、多いのが組織体制やブランドとの関係です。
ブランドの呪縛から逃れるためなのですが...悲しいかな、多くの場合、消費者の都合と言うより、会社側の都合だ。
アデランスの場合は、「アデランスが男性向けカツラのイメージが強すぎるから」と説明されていました。
会社名がアデランスですと、女性用カツラを開拓しにくいと考えたようです。
しかし、アデランスと言えば、男性向けカツラというよりも、カツラの代名詞。
ブランドを失った方のデメリットの方が、遥かに大きかったようです。
スティールパートナーズ...と言えば、サッポロビールの株主で、サッポロビールと言う一地方都市の名前を付けるから、業績が悪いんだ、名前を変えろといった人たちなので、あまり日本人の心を理解したブランド戦略は得意ではないのかもしれない。
【ダイワ精工も名前を変えていた。】
釣り具で有名なダイワ精工も会社名を変えていました。
その名も、グローブライド株式会社です。
それを指導したコンサルタントさんは、有名な佐藤可士和さん。
どうやら、ダイワの釣り具というイメージの強さが、事業の多角化、マルチブランドの際に邪魔になるという考えのようだ。
この辺は、ユニクロとファーストリテイリングの関係みたいなものを目指したのだろうか。
【コカコーラ】
とは言っても、社名変更は、例の1つ手段です。
変えなくも、問題がない場合は多い。
例えば、コカコーラ。
会社名であり(コーポレートブランド)、カテゴリー名であり、製品名(プロダクトブランド)だったりする。
会社名:コカコーラ
カテゴリー:コカコーラ( コカコーラ・ライト、コカコーラ・ダイエット、コカコーラ・ゼロ)
商品名:コカコーラ
コカコーラ社という名前が、原因で多角化やマルチブランドが出来ないなんてことはない。
全ては、ブランドの活用や、商品ブランドのイメージ作成が上手ければ、問題ない。
【名前は重要だけど...慣れもある】
一昔前の、モーニング娘。
始めは違和感ありの名前だけど、慣れてしまい、ある程度ブランド化されてしまえば違和感はない。
【結局、ブランドだけじゃ駄目】
結局、ブランドだけじゃ駄目だということ。
総合的にやらないといけない。
ブランド(信頼)は、結果であることを忘れてはいけない。