2020年東京オリンピック開催で、土建業界が湧いていますが・・・
スポーツ振興と日本経済の成長戦略は矛盾するものではありません。
日本経済の成長の後押しとして、スポーツ振興が考えられます。
■身近な例 観光・スポーツツーリズム
身近な例としては、冬のスキー・ウインタースポーツです。
スキーは地方経済、特に北海道や東北の地域振興において重要なんですよ。
近年はスキー・ウインタースポーツの利用者が減ってしまい。地方経済にとってマイナスの影響を出しています。
対照的に、北海道のニセコなどは、オーストラリアや台湾、韓国、中国からウインタースポーツ旅行者を引き付けています。今後は、東南アジアへ拡大していき、アジア屈指の国際的ウインターリゾート地になろうとしています。
また、スポーツはやるだけではありません。
サッカーや野球を目的にして、旅行をする人が居ます。
現地で特産物を食べる方も多いですね。
アメリカのMBA、NBAなどのスポーツやヨーロッパのサッカーを目的に、海外旅行をする人も多いですね。
逆に旅行のついでに、サッカーや野球を見る人も居ます。
日本のサッカー(Jリーグ)などは、ACLなど国際大会で勝って、ブランドイメージを上げることが出来れば、アジアのサッカーファンの訪問を促すのも夢ではありません。
■スポーツブランディング
韓国などは、映画・テレビドラマ・歌などの文化振興・輸出に力を入れています。
これはコンテンツの輸出という点以外にも、国のブランド力を上げて、それにより企業のブランド力を上げることを狙っています。
韓国=カッコいい? というイメージを植え付け、韓国企業の製品を売ろうという訳です。
また、観光にも大きなプラスです。
スポーツも同じです。
なぜ、コカコーラやレッドブルは、スポーツ興行のスポンサーになるのでしょうか。
スポーツのイメージが企業にとってプラスになるためです。
そして、重要になるのが、スポーツのブランディングです。
会社としては、ブランディングの高いスポーツのスポンサーになりたい、ブランディングが企業のニーズと一致したスポーツのスポンサーになりたいとなります。
プレミアリーグなどは、世界最高のサッカーということで、ブランディングを行っているみたいですが・・・・
Jリーグは、どうなんでしょうね。
ACLに対する非協力的なところを見ますと、アジア地域におけるイメージ向上はあまり狙っていない感じです。
ガンバなどは、アジアに対して売り込むようですけど・・・・ACL早期敗退イメージが付いているJリーグでは難しい気がします。
■スポーツと地域ブランディング
日本では、あまり意識されていませんが、海外ではスポーツが地域ブランドの構築のための重要な政策になっています。
スポーツは何万人も動員する巨大イベントですので、経済面以上に心理的なインパクトが大きいものです。
日本でも仙台あたりは、野球、サッカーチームが存在することにより、都市の格があがりました。
新潟あたりも、サッカーの成功により、都市の格があがったような気がします。
それらが中長期的には、都市の求心力となっています。