理由は大きく分けて二つ。
①収容人数が多いから
②重い屋根や柱?がつくから
①収容人数が多いから
スタジアム・競技場は、その構造のため、収容人数が増えると爆発的に建設費が増えていきます。
たとえば、断面図。
■はスタンド ●が人間とします。
基本、スタンドの表面に人間が座ります。
例1
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例2
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例3
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例4
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例1と例3を比較した場合、人間●の数が3倍なのに、■が6倍になっているのが判ると思います。
例4ですと、人間が4倍で■が10倍です。
(外周が長くなり人数は増えるけど、■の増加の方が遥かに影響が大きい)
■をコンクリートとした場合、その分多くのコンクリートがかかるわけですし、
重くなり基礎も強化しないといけません。
例5
¥ ¥
■¥ ¥■
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┃┃■ ■┃┃
コスト削減のため、コンクリートの塊ではなく、柱で支えることもありますが、柱代はかかります
そのため、1万人のスタジアムと5万人のスタジアムでは、建設費が5倍ではなく、10倍違っていても、おかしくありません。
1000人程度のスタジアムと比較しますと、それこそ何百倍も違う訳です。
もっとも、不要なスペックを上手に下げることにより、コストを下げることは可能です。
サガン鳥栖のベストアメニティスタジアムが2万5千人で70億円ですので、かなり安く作っています。
さらに、ガンバ大阪は、4万人クラスのスタジアムを150億円で作るわけですが、これはかなり安く作っていますね。
②重い屋根や柱?がつくから
既に専門家の人が指摘していますので、そちらのサイトを見ていただくと良いのですが。
新国立は、デザインに大きな欠陥を抱えていて、意味ないくらい重くて大きな約300メートル柱が競技場を覆います。
多くの人は屋根を支える柱と思っているようですが。
あんな構造で屋根を支えるているスタジアムなんて存在していません。
単純にデザインだけの産物です。
この柱の建設費が高額なうえに、
この重量物を支えるための建設費の増加が、バカになりません。
そもそも、スタジアムは上からではなく、下や中から見るものなのに、上からのデザインにこだわって建設費を1000億円近く増加させるセンスは理解に難しいものがあります。
オリンピックを作った後に、屋根をつけるという人が居ますが・・・・
完成した後に、どうやって作るんでしょうね。
一度お金をかけて作ったのを、何億円もかけて壊すことになりそうです。
部品の搬入のコスト増だけで、かなりの金額になりそうです。