アメリカのショービジネスを支えるアイスホッケー 〜Bリーグは救世主になるか?

 アメリカでは、コンサートやプロレス、その他各種イベントが、数千人も入る巨大アリーナで行われています。
 そして、それらのアリーナで、AHLECHLなどのマイナーリーグのアイスホッケーが行われています。
 NHLは30チームですが、マイナーリーグを含めますと、100以上のチームがあります。 そして、マイナーリーグなのに、2000人〜5000人の観客を集めるわけです。
 つまり、北米には100以上の巨大なアリーナがあるわけです。



◆なんで、そんなに沢山の巨大アリーナがあるのか?
 建物の仕様としては、アイスホッケー規格のものが多いです。
 アイスホッケーのアイスリンクは、60×30メートルと広いので、いろいろなイベントができるわけです。
 アメリカの巨大アリーナの歴史的経緯を見ますと、アイスホッケーが先導した面があります。
 アイスホッケー用に巨大アリーナを作ろうと思うけど、アイスホッケーだけじゃ採算が合わないので、他のスポーツもやろう。
 コンサートや他のイベントもやろうとなるわけです。
(逆も当然あります。どうせなら、アイスホッケーをできるサイズにしようと)
 現在では・・・アイスホッケーよりも、バスケットの方が人気がありますが・・・


 対して、日本では・・・・アイスホッケーはあまり人気がありません。
 日本のアイスリンクはせいぜい1500人とか2000人くらいですね。
 しかも、多目的は、あまり考慮されていません。
 現状ですと、大観衆を集めるインドアスポーツがないので、大観衆を収容できるアリーナ・体育館は、非常に微妙な存在となります。
 あればあったで、巨大な維持費の赤字を垂れ流す存在ですし。
 なければ、イベント開けないし。 


 日本では、利権と建設が結びついてしまい、箱物に対する嫌悪感が強いのですが。
 適正な箱物がないと、コンテンツの成長も停滞してしまいます。


 大分トリニータは、大分の巨大スタジアムを無駄にしないために、作られたチームですが・・・・
 アメリカでも、稼働率を上げるために、スポーツチーム・リーグ作られるわけです。


 サッカーのMSLなんて、アメフトの巨大スタジアムの稼働率向上を目的としている側面があります。


Bリーグ
 バスケットのBリーグが現在自治体に対して、5000人以上のアリーナ・体育館の建設を求めていますが・・・
 サイズが結局、バスケットサイズなんですよね。


 バスケットサイズだと、コンサートなどには小さすぎるんですよね。


 バレーには使えるでしょうけど、多目的に使えるかなると、若干落ちると思います。
 結果、大規模イベント・コンサートなどには、あまり使えない体育館が増えるのかな?