サッカー・ワールドカップとボクシング 〜攻撃サッカーという幻想

 ヘビー級のボクシングの場合、守備力がとっても重要になります。
 なぜなら、相手が一発KOパンチを持っているから。


 守備力が無かったら、どんなに凄いKOパンチを持っていたとしても、先に相手の一発KOパンチを食らってお終い。


 攻撃力が上がれば上がるほど、守備力の低下が致命的になるのは、戦争と同じ。


 ブラジルやスペインがちょっとした守備の崩壊で、大虐殺されたのは、彼らがヘビー級のサッカーをやっているから。
 ちょっとでも、守備力が下がると、KOパンチを食らう世界。


 対して、体重が軽くなるライト級、フェザー級になると、一発KOの確率はとっても低くなります。
 そのため、多少は殴られても大丈夫なので殴り合いの試合が可能になる。


 多少守備力が低くても、攻撃でカバーすることが可能だったりする。


 話をサッカーにしますと・・・・


 アジアのライト級、フェザー級相手なら、守備力が下がっても致命傷、失点にはならないし、仮に失点したとしても、直ぐに取り戻せる。


 日本が言っている攻撃サッカーなんて、ライト級、フェザー級のサッカーのようなもので攻撃力も守備力もイマイチの相手に通じる思想。


 親善試合は、お互い長所を出し合う試合。
 本番の試合は、お互いの長所を潰し合う試合。
 日本らしさなんて出せないし、長所だって出せない。


 メッシ様ですら仕事を長所をなかなか出せないんだから・・・・