小保方晴子氏の博士論文をめぐって、早稲田大学の調査委員会が博士号の取り消しには該当しないという調査報告書を発表しました。
それに対して、こちらやこちらなど、早稲田の評価が低下するなど厳しい意見が多いのですが・・・・
『日本の大学は学位を売る「ディプロマ・ミル」になるのか』
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2014/07/post-868.php
『小保方晴子との心中を選んだ早稲田大学 卒業生は世界の笑い者に、一流研究機関からは相手にされず・・・』
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41283
たぶん、そんなことはないでしょう。
なぜなら、
①早稲田の国際的な評価・地位はもともと高くない。
日本国内における早稲田の評価・地位は高い。おそらく五本の指に入りますが、世界的な評価は、ビックリする程低い。
国際社会における地域下落、信用低下を心配するほどじゃない。そもそもそんなにない。
②早稲田の評判の多くは文系。そもそも理系は高くない。
そのため、理系の地位が落ちたところで、あまり関係ない。
そもそも、人数が少ない。
日本の私立大学(特に理学部)は教育機関であり、研究機関としての役割は低い。
③他の私大が早稲田よりましという保証がない。
ほとんどは、似たり寄ったりだろうと考える可能性が高い。
④日本の社会(特に企業目線)においては、早稲田の博士号自身がそれほど重要ではない。
⑤重要なのは、早稲田に入学し卒業したということ。
卒業論文? そんなのオマケですよ。
そもそも、就職活動は、卒業論文提出よりも前に終わっている。
論文の中身なんか関係ない。
小保方氏の会見での態度を思い浮かべてみましょう。
あのコミュニケーション能力こそ、一流会社の内定を掴みとるのです。
社会に出てから必要なのは、コミュニケーション能力。
人間としての魅力。付き合いの上手さ。
高度な専門性なんてものは、現場・下の者・偉い人に使われる人に求められる技能です。
早稲田の卒業生は、偉い人になるんですから、そんなの二の次です。
⑥小保方氏以外にもOBが多く。立派なOBが居る。
一人とんでもないアホOBが居たとしても、他の立派なOBでいくらでもカバーできる。
とんでもないのが居るけど、凄いのも居る。それが早稲田の魅力でしょう(?)。
個人的には、小保方氏の影響は小さく、早稲田は日本国内において、一流大学として存在し続けると思う。