中学・高校から野球をやるのは可能か? 〜大学・高校野球部の勧め

 結論から言うと全然可能です。
 極端な話、他のスポーツで体を鍛えていれば、大学生や20歳以上からでもプロになれる可能性があります。


 大リーグでは、大学卒業して野手から投手になった選手が何人もいます。
 24歳か25歳から投手です。
 投手と内野手では投げ方が違うのに可能なんですね。
 プロ野球選手でも、高校や大学から本格的にピッチャー始めましたって選手は結構います。


 普通のスポーツは、こんなことは出来ませんが、野球は可能なんですね。


 男性は高校生時代に身長が、ドンと伸びる人が居るので、中学の時はピッチャー向きじゃなくても、高校・大学生になると向いているという人が結構います。
 それに、小学・中学時代からやっている人は、肩を壊してしまう人が多いんですよね。


■大学でも野球は出来る。
 高校時代は目立たなくても、大学時代に伸びる選手も多いです。


 中学時代は野球をやったことはありません。
 高校時代から野球始めました。
 大学時代に伸びて。
 その後、大学卒業後、プロ。 社会人を経由して、プロ。
 なんて、キャリア形成は全然ありです。


 ただし、大阪桐蔭に入って、3年でレギュラーになってプロ野球というキャリア形成はさすがに難しいですが。


■足が遅くても、太っていてもOK 体格の制限が少ない野球
 野球の投手や打者には、太った人が多いです。


 サッカーやバスケだったらまず一流にはなれませんよね。
 走ることが重要なので、筋肉質であっても体重が重いのはダメです。

 
 しかし、野球はそんなことはありません。
 ピッチャーや打者として活躍できる可能性があります。


 柔道の無差別級選手なら、パワーを活かして目指せホームランバッターです。


■下手な人が混じっても意外と試合になる野球
 数年前、北海道のスキー部が野球部の助っ人をして、そのチームが2勝ぐらいしたことがあります。
 なぜ、そんなことが可能かと言いますと、ピッチャーがしっかりしていれば守備はなんとかなるためです。
 また外野は容易に守備の技術を取得できます。


 他のスポーツは違います。
 サッカーやバスケットの場合、攻撃の失敗は、相手の攻撃の増加につながります。
 そのため、下手な人が入ると、そこからゲームが崩壊してしまいます。
 しかし、野球の場合は、攻撃が切れるだけです。


 野球の場合は、打たなくてもマイナスにはなりません。
 攻撃が下手なのは、攻撃が下手なだけで済みます。


 コールドゲームになる以外は、普通のゲームであれば最低3打席は保障されています。
 サッカーやバスケみたいに、90%以上相手にボールを支配されてのワンサイドなんて、まずありません。

 
 他のスポーツをやった方なら、試合にとりあえず出るレベルになるには、サッカーやバスケよりも遥かに簡単です。
 サッカーの場合、蹴るのは簡単ですが、ドリブルやトラップ、ポジションが難しいです。バスケットの場合は、ドリブルとシュート、パス判断が難しいですね。


 特に難しいのはドリブルの際にボールを見ないで選手を見ること。
 これは慣れないと難しいです。
 初心者はボールを操るのに精いっぱいで周りなんか見えませんよね。


 さらに、サッカーやバスケの場合は、他の選手と息が合わないといけません。 あと、フリーランやオフザボールの動きも難しいです。


 野球の場合は基本、ボールに集中すればいいです。


 基礎的な体力は、バスケットなどをやっていたら十分でしょう。
 力はあるに越したことはないですが、ないとダメというわけではないので。



■守備 
 外野手の場合は練習すればある程度のレベル、エラーをあまりしない程度には比較的早くなれます。
 毎日練習すれば、1ヶ月でそれなりにはなれます。バスケットやテニス・卓球の選手なら1週間でも可能なような気がします。名手は無理ですが・・・・
 難易度が高いのは内野手です。
 厄介なのがスローイングですが・・・変な癖がなければ、比較的早く取得できます。
 また、セカンドやファーストなら多少は負担が減ります。


 もっとも、テニスの伊達公子選手はシュートをやらせたら名選手になるのでは?という説があるくらいなので、テニス選手なら内野手もいけるのかもしれません。
 テニスも球がバウンドしますしね。



■攻撃
 長打を打つには技能が必要ですが・・・・
 バットを振ること自体に特殊技能は必要ありません。
 そして何よりも、他のスポーツと違い、バッティングセンターという練習機械があります。
 これは結構、大きいです。
 120キロ、130キロ・・・160キロと自分のレベルにあった対戦を練習できます。バスケやサッカーではこうはいきません。



2018・10・28追記

■他のスポーツの経験が無駄にはならない
野球の特徴として、他のスポーツの経験が無駄にはならないというのがあります。


2018年のドラフトで話題になった根尾選手は、スキーでも日本一になりました。
スキーはバランス感覚や体幹、足腰を鍛える点で野球の役にたっていたみたいです。
ピッチャーはバランス感覚や体幹が重要ですし。
内野手もバランス感覚や体幹が重要ですからね。


アメリカの場合は、バスケットの経験が内野の守備に役立つことがありますし、
陸上経験が外野の守備や走塁に役立つことがあります。


面白いことに、野球は全身スポーツなので、野球をやっている子供は運動神経が良い子が多いとの噂があります。
この辺は体育の先生やサッカーのコーチとかの話です。