福島第一原発1号機40年超運転に関する抗議の記録

 2011年2月23日頃、福島第一原発1号機40年超運転に関して抗議した人が居たみたいです。
 こういう記事は消える可能性が高いので、保存用として。 

 なぜ、この記事に関心を持ったのか。
 (たまたま見つけたのか)
 自民党は、福島第一原発を廃止にしたかったけど、鳩山のCO2削減政策のために延長されたと言うソースがまったくない話をネットで見て、どうなんだろうと関心を持ちました。
(妙に真実味があるけど)
 たぶん、真実として、後の時代では語り継がれるのでしょう
 少なくとも、ネットの世界では。


 しかし、ちょっと考えれば判る話。
 なぜなら、当時、日本では廃炉計画がまともにないから。
 東海発電所廃炉過程で廃炉のノウハウを蓄積している段階であって、大規模な商業発電所を解体して、大量に出るだろう放射性物質の処分方法や処理場が決まっていないんだから。
 最終処分場が決まらず、どこにしようかと困っているわけで、廃炉計画がまともにも進むわけがない。
 廃炉ではなく、放置が関の山。


 検査で健全であると認められれば30年を超えて運転してもよいというのは、1996年以来の国策。
 福島第一原発一号機に、2011/3/25までの運転許可を出したのは、10年前の政府。


 一方東電は、利益のために40年以上の稼働を主張していた。
 原発事故後も、40年以上の原子炉は廃炉という方針に、物凄い抵抗をしたものね。東京電力は。
 自民党だって、40年以上を超えた原子炉は廃炉なんて方針はなかったし。
 自民が原子力推進派なのは、誰の目にも明らかで、
 むしろ、超えても良いじゃないかという声の方が大きかった。

2011年2月23日、東京電力に対し、「福島第一原発1号機の40年超運転に反対し情報公開と県民説明会の開催を求める申入書」が提出されました。

福島第2原発で12団体の代表5名が東電広報部に手渡したものです。

脱原発福島ネットワーク
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東京電力株式会社  社長  清水 正孝  殿            2011年2月23日

福島第一原発1号機の40年超運転に反対し情報公開と県民説明会の開催を求める申入書

貴社福島第一原発1号機は、3月26日に営業運転開始40年となり、当初の設計寿命を迎えます。国は、原発の高経年化対策として、運転開始30年を超える原発は通常の定期検査のほかに、10年毎に安全性の評価と点検などの保全計画策定を事業者に義務づけており、貴社は、昨年3月、最長60年まで機器・構造物を現在の保全活動継続で維持できるという技術評価書を国に提出し、2月7日、これを審査した経済産業省原子力安全・保安院が今後10年間の運転継続を認可しました。
これまで、日本原子力発電敦賀1号機と関西電力美浜1号機が40年を超えて運転を続けており、敦賀1号機は6年、美浜1号機は最長10年運転した後は廃炉にする方針を明らかにしています。しかし、福島第一原発1号機は、廃炉の方針を示しておりません。福島第一原発では、今後10年以内に、2〜6号機のすべてが営業運転40年を迎え当初の設計寿命を迎えますが、老朽化と設計寿命を超えた長期運転は、事故のリスクをますます拡大することになります。
貴社がどのような見通しで福島第一原発1号機の40年超運転を実施するのか、設計寿命を超えて運転することの合理性と安全性に対して、福島県民は大いに不安を感じています。事業者である貴社は、当初の設計寿命40年を超えて長期運転に入る事態を重く受け止めるべきです。
その上で、福島第一原発1号機の「高経年化技術評価等報告書」を住民・県民に情報公開することはもとより、経済産業省原子力安全・保安院の審査で指摘を受けた、原子炉圧力容器の中性子照射脆化に対する健全性評価や水位計装ノズルの応力腐食割れに対する耐震評価、さらには10年前の報告書の中性子束計測ハウジングの耐震評価でのS2地震発生時の亀裂安定性評価が亀裂安定限界応力に対する発生応力の比が0.98であったことと、今回の「水位計装ノズルの応力腐食割れに対する耐震評価」の関係などを明らかにして、事業者としての説明責任を果たすべきです。
この際、住民、県民に直接説明する場をつくり、設計寿命を超えて長期運転することの合理性と安全性の根拠を説明すべきです。住民、県民の合意もないまま40年超運転を強行することは、許されません。効率優先で稼働率アップのために老朽炉を長期運転で酷使することは、安全性を犠牲にするものです。わたしたちは、以下申入れ速やかな回答を求めます。

1、福島第一原発1号機「高経年化技術評価等報告書」を公開し、県民への説明会を開くこと。
1、原子力安全・保安院の審査で指摘を受けた原子炉圧力容器の中性子照射脆化に対する健全性
評価や水位計装ノズルの応力腐食割れに対する耐震評価の情報公開と説明を行うこと。
1、長期運転に伴う使用済み核燃料の保管および放射性廃棄物対策について明らかにすること。

ストップ!プルトニウム・キャンペーン 脱原発ネットワーク・会津 脱原発福島ネットワーク
とめようプルサーマル!三春ネット  福島原発30キロ圏ひとの会  双葉地方原発反対同盟
STOPプルサーマル!ふくしま ふくしまWAWAWA−環・話・和ーの会 「沈黙のアピール」
福島県自然保護協会   みどりの未来・ふくしま  MMMの会

連絡先:いわき市鹿島町久保於振1-2 TEL:0246-58-5570