12月30日の新聞には東芝の原発関連の記事があった。
12月30日の読売に新聞には、フィンランドやチェコで受注見込みがあると良いニュースが出ていました。
12月30日の日経新聞朝刊に、東芝社長のインタビューが乗っていた。
インタビューを見るとちょっと不安になる内容が。
シェールガスはシェールオイルの副産物のような形で出ているので現状では安価だ。シェールガスが大量に輸出されたり、シェールガスを原料にした化学工業が盛んになったりして需要が増加すれば、いつまでも安価とは思えない。
どうも、シェールガスに関して、勘違いをされているような気がします。
別に、シェールガスはシェールオイルの副産物で採掘されているわけではありません。
そして、シェールガスは、シェールオイル以上にアメリカ国内に広範囲に存在していています。
そのため、多少は価格が高騰したとしても、大幅に上昇する可能性が少ないと思われます。
(環境問題で採掘禁止なれば別ですが)
ガスの低価格化は、短期中期的には続く可能性が高いと、一部企業は判断しているみたいです。
そのため、化学工業はアメリカ回帰をしているのだと思います。
日本では、原発=安いと宣伝されていますが。
相対的に電力コストが安いので、アメリカの原発コストは安くありません。
むしろ、一度採用されてしまうと、容易に廃炉などの方針転換が聞きませんので、非常に経営上危険視されています。
アメリカでは、90年代の後半、2000年代前のエネルギーコストが安かった時代、コスト競争に原発が破れ、発電会社が経営危機に陥った
容易に方針転換できないリスクは、既に日本が体験していましたね。
どうやら、この社長さんは、原発設計の技術者を社内でやられていたらしいですね。
そのため、原発を重視して、ライバルであるガスを軽視するのは判ります。
もしくは、あまり知らないのは。
【何が問題なのか】
この程度の話は、調べれば直ぐに判る話でして。
なぜ、こんな話をしているのか。
①周りに社長に対してアドバイスをする人間が居ない。
・人材不足か。
・意見を出来ない状況を作り出しているか。
・ライバルをなめていて調べないか。
②アドバイスされても社長が話を聞かない。
③判っていて嘘をついている。
やっぱり、複数の業種があるコングロマリット企業の経営判断は、専門企業に比べると難しいですね。
シェールガス革命は、アメリカで起きましたが、中国でもヨーロッパでも起きる可能性があります。