埼玉高速鉄道が失敗している理由 〜南北線の犠牲になった路線

 運賃が高いうえに、莫大な赤字を垂れ流している埼玉高速鉄道

 正直、経営努力で何とかなるものじゃない。
 初めから赤字が予測されているのを経営努力だけで何とかなるものじゃない。
(メトロは「赤字になるのでメトロではやらないよ」とやる気なし。初めから採算性が微妙だった)

 原因は、二つ。
①郊外路線なのに地下区間が多く建設費が多い。
南北線の路線が悪い。


①郊外路線なのに地下区間が多く建設費が多い。
 東西線などでは、途中から地上に出ているのですが・・・・ほとんど地下。
 それじゃ、建設費がかかります。


【②南北線の路線が悪い】

 最初は採算性が高い路線が引かれて、後になるほど、低採算性の路線になるので、後発程、採算が難しくなるのはしょうがないのですが、南北線は路線が悪い。

①新宿、池袋、渋谷、東京などに接続していない。
②赤羽に接続していない。


①新宿、池袋、渋谷、東京などに接続していない。
 まぁ、これは南北に横断する路線と言う趣旨から考えるとやむを得ないのですが・・・短所をそのまま短所として放置して対策していない。
 乗りかえれば行けるかもしれないけど、一番早い行き方が、埼玉高速鉄道南北線→JRでは乗り換えが多く、時間やお金がかかる。乗り換え毎に、待つし初乗り運賃になるんだからかなわない。


 こんな問題も、赤羽に接続していればなかった。
②赤羽に接続していない。
 埼玉高速鉄道→JRで、一回の乗り換えで新宿、池袋、渋谷、東京に行けた。


 埼玉高速鉄道の客がJRに流れるのはマイナスだけど、JRの客が、南北線に流れる可能性もあった。
 何と言っても、六本木や大学のある市ヶ谷、飯田橋に行きやすくなる。
王子駅から乗る人が大半で赤羽駅から乗る人は少ないと思われる。)


 どういう訳か、旧都電の走っていた道路地下にこだわって路線が引かれた。
 建設費は安くなるけど、需要と利便性にはマイナスだ。
 都電は赤羽駅に接続していないので、結果、南北線も赤羽に接続しなかった。


 まぁ、道幅が広いので、地下工事はしやすいかもしれないけど、埼玉高速鉄道南北線がつながることは、最初から決まっていたのだから、全体最適化とは言い難い。


 一部JRと被る路線や見捨てられる住民が居たとしても、赤羽駅接続を優先するべきだったと思います。


【もし埼玉高速鉄がなかったら】
 別の考え方として、もし埼玉高速鉄がなかったら南北線は実現できただろうか。
 どう考えても、北部面が需要不足に陥る。それを防ぐために、埼玉高速鉄道を点けましたと言いう感じ。


 でも、赤字の可能性が高いから、メトロ自身はやらないで、別の会社にやらせました・・・


 南北線は良いかもしれないけど・・・・埼玉高速鉄道はたまらない。そりゃ、赤字になるよ。


 埼玉高速鉄道としては、南北線との接続を諦めて、よっぽろど赤羽止まりの方が良かったのではないだろうか。
 乗り換えの手間はあるけど、運賃的にもよっぽどまし。
 そうなると、JRの混雑はひどくなるけどね。