JALの再生は、日本のためになったのか? 

 久々にニュースステーションを見たら、JALが再生しました的なニュースをやっていました。


 稲盛氏の手腕が大きいのですが・・・・他にもいろいろあるような気がします。


 そもそも、なぜ赤字になったのでしょうか?
①官僚体質
②高コスト体質
③政治的な圧力による不採算路線の維持
リーマンショック


 などと言われていますが・・・・実は国際線の赤字が大きい。


【国際線の大赤字】
 実はリーマンショックが大きい。リーマンショックにより、空輸が大幅に減り国際貨物が大赤字を出しました。あと、国際線におきまして、ビジネス客の利用者が大幅に減りました。
 この2点が大きいですね。
 JALはANAよりも、国際線依存度が大きかったので、これでお亡くなりになりました。


 近年は、国際貨物の回復や、国際線路線の統廃合とビジネス需要の回復により、収益が大幅に向上しました。


 もちろん、路線の統廃合や合理化など、内部の方の努力もありますが、外部経営環境のカイゼンが大きかったと思います。



【国内線】
 国内線は、不採算路線の休便や機体の小型によるコスト削減。独占路線における価格の上昇で収益を上げています。
 幹線路線以外は、競争がないという国内状況ですので・・・・赤字路線廃止して、残ったところの値段を吊りあげれば、そりゃ、黒字になるよの世界です。


 もっとも、不採算路線が問題と言われていますが・・・・路線を廃止するよりも、先に航空機はサイズをダウンすれば良いという対処方法があります。
 今の時代、50人乗りや70人乗りのジェット旅客機があるんですから。


 じゃあ、何で廃線にするか?
 ぼろ儲けするためです。
 そこそこの利益じゃ駄目なんです。


 細かい路線を維持して、コツコツ稼ぐなんてしない。
 

 実のところ、①と②が本当に改善されて、収益が出たのか微妙です。



【国内で利益を上げる?】
 近年の傾向として、NTTドコモ、ソフトバンクとか、JR東日本など、独占・寡占的な市場で国際競争の影響を受けない企業が好業績を上げ、トヨタパナソニックソニーなどが不振です。国全体としては、かなり危険な傾向ですね。