2012年、第46回の衆院選挙の自民党大勝を受けて、
自民とは公明党と連立する必要がないじゃないか?
いや、参院選を考えると必要だろう。
という意見がありますが。
はっきり言って、現状の自民党は今回の選挙で、今後の衆院選においても公明党の協力が不可欠であることが明らかになりました。
2009年、第45回の衆院選挙。
自民党は、小選挙区で38.68%の得票率を得たのに、議席数は64、議席率21.3%しか得られなかった。
公明党は、小選挙区で1.11%の得票率、議席数0.
比例の場合、自民党26.73%。公明党、11.45%。
対して、2012年、第46回の衆院選挙は、
自民党は、小選挙区で43.0%の得票率を得て、、議席数は237、議席率79.0%も得ることが出来た。
公明党は、小選挙区で1.4%の得票率、議席数9.
比例の場合、自民党は、27.6%、公明党は、11.8%。
つまり、圧勝と大敗の得票率の差は4.32%しかない。
ほとんど増えていない。
あれだけ、民主党がへまをやり、票が逃げ出したのに、自民党に戻っていない。
この辺が、自民が大勝したけど、自民勝利ではなく、民主の敗北の選挙と言われる由縁でしょう。
さらに、問題は比例での得票率。
①比例での得票率が増えていない。
自民党への支持は、大敗した時と比較して対して増えていない。
②公明票
自民党は、27.6%しか得ていない。
公明党は、11.8%得ている。
公明党が小選挙区の1.4%と比べて小選挙区から見て、10%以上も増加している。
増加分が全て、公明票ではなく、選挙協力による自民票があると思いますが。
公明党支持者はきっちり自民党に投票するのに対して、自民党支持者は公明党に投票しないので、9%は公明党票でしょう。
(自民党は神社や仏教など創価学会と対立する宗教勢力が強固な支持基盤なので、自民党支持者の公明嫌いは多い)
つまり、公明党票がなければ、今回の自民党の小選挙区得票率、34%程度。
大敗した第45回衆院選の得票率38.68%以下になる。
しかも、維新の得票率が小選挙区11.6%に対して、比例では20.3%のことを考えると、残り34%程度の中身も非常に怪しい。
単純に、反民主、民主失望で候補者居ないから自民という可能性が高い。
比例の27.6%というのが自民党単体での得票力なのかもしれない。
それでも、対抗馬が居ないので、勝てるでしょうが。勝ち続けることは、途端に難しくなる。
確実に9%を取れる、公明党の力は議員数以上に大きいものだと思われます。
もっとも、それを自民党議員や支持者が認識できているかは不明ですが。