運動会における北海道の非常識と東京の常識 〜どっちが幸せなのか?

 北海道の運動会は、東京(本州)の人間から見れば、非常に非常識で変なものが多いそうです。
 そのため、東京(本州)の人から抗議を受けて、徐々に東京(本州)基準に合わそうとしているみたいですね。


 特にお酒関連。


 北海道の運動会は、どんな感じなのでしょうか?
(自分自身が参加したというよりも、北海道出身者に聞いた話をもとにしています)


 まず、開催時期が秋ではなく、春である。から始まり。
 保護者だけではなく、親戚・地域・近所の人が集まる。なぜか、父親の職場の人が来たりもする。
 親子が一緒に食事を食べる。近所の人とも一緒に食べる。なぜか、職場の人も一緒に食べる。
 屋台が出る。
 保護者が酒を飲んでいる。地方では校庭でジンギスカン・BBQすらする。出前・オードブルを取ったりもする。
 大人参加のイベントがある。
 早い話が、地域の一大イベントであり、祭りです。


 基本的に、北海道は、人口密度が低く・都市間距離も長く商業的なイベントは少なく、参加が難しい。
 そのため、ないなら自分たちで作ろうと、自分たちでイベントを作ることが重要になっています。


 対して、常識と称する東京の運動会。
 秋開催。
 観客は一部の保護者。そして、観戦対象も自分の子供だけ。自分の子だけ見て帰る人も居る。
 親子が別にご飯を食べる(私が子供頃は一緒に食べた)。
 理由は、親が来ない子供が寂しい思いをしないためらしい(私が子供の頃は近所の人のところに混ぜてもらった)。
 屋台はない。 保護者は酒を飲まない。校庭でBBQなんてしない。
 大人参加のイベントはない。
 あくまでも、教育中心。体育や授業参観の延長戦。


 大人参加のイベントのあるなしは、運動会に関する根底の思想そのものの違いと言えます。


東京北海道
時期
観客一部保護者保護者、地域住民
観戦対象自分の子供だけみんな
大人参加のイベントないある
食事親個別親子一緒
なしあり
屋台なしあり

 
 北海道の運動会ほどではないにしろ、地方の運動会は、祭り要素が強かったらしい。
 地方出身の年配者の話を聞いたところ、北海道でなくても、屋台が出ていたそうです。
 つまり、北海道の運動会は、昔の風習が他の地域よりも、色濃く残っている可能性が高い。


 対して、東京は、時代にあわて、どんどん変化してしまったのでしょう。
 昔の東京(郊外)でも、親子一緒にご飯を食べた。親が来れない子供は、近所の同級生と一緒にご飯を食べた。
 自分の子供だけではなく、近所の同級生の子供も応援した。


 さて、子供にとって、どっちが幸せなんだろう?
 家庭や地域にとっても、どっちが幸せなんだろう?


 北海道の運動会は、人と人のつながりを感じることが出来る。
 そして、運動会を通じて、人と人がさらに繋がるのでしょう。


 対して、東京なんて、地域の繋がり、人間の繋がりが切れているだけのような気がする。
 東京育ちの私から見ても、今の東京の運動会は気持ち悪い。
 なんで、そんなところを常識として、合わせないといけないだろうか?


 私は北海道の運動会が羨ましいと思う。
 お酒を飲んで喧嘩するのは確かにマイナスだと思う。
 だけ、皆が楽しむ祭りのような運動会は、十分それを補うほど、プラスだと思うんだけど。
 変わらないでほしいな、北海道の運動会。


PS
 北海道の十勝などでは、冬になると地域の住民や先生の手によって、スケートリンクが作られたりする。