携帯ゲームのアイテム課金で儲かる理由 〜レベニューマネジメント(イールドマネジメント)

 複数理由がありますが...


①携帯電話上で動くため買いやすい・料金徴収しやすい。
②お金のある人から、より多くのお金を取れる。


【①携帯電話上で動くため買いやすい・料金徴収しやすい。】

 PCゲームでアイテム課金する場合、クレジットカードの番号を取得するなど、いろいろ面倒な点があります。
 これは、通販でも同じネックになっています。
 一瞬悩むことにより、冷静?になり辞めてしまう人が多いのです。

 それに対して、携帯キャリアでは、そのようなことはありません。
 たったこれだけですが、5割〜2倍増の売り上げが期待できます。


【②お金のある人から、より多くのお金を取れる。】

 子供ではなく、大人からお金を多く取っている。


 ネット対応していない普通の家庭用ゲーム機の場合、お店でお金を取ったらおしまいです。


 しかも、大人でも子供でも、お金持ちでも貧乏人でも同じ値段
 ここがポイントです。


 プレイヤーに取って、ゲームの費用は、ソフト代+電気代だけではありません。
 プレイヤーの時間こそが最大のコストになります。


 例1
 時給1000円の人が、100時間プレイした場合...ゲームをしないで働けば、10万円得られるわけです。
 10万円のお金を得る代わりに、ゲームをしているわけです。
 この①10万円が、このコストがゲームをする上での隠れたコストになります。

 時給2000円の人ならば、20万円。
 時給0円の子供ならば、0万円ですが...

 
 子供の場合、関係ないのですが、大人の場合、ゲームソフト代よりも、隠れたゲームコストの方が遥かに深刻になります。


 もし仮に、100円で1時間ゲーム時間を短縮できるのであれば...
 現金としてのコストはかかりますが、隠れたゲームコストを大幅に削減できます。


 仮に、時給1000円の人が、100円アイテムを50回、5000円買うことにより50時間短縮した場合。
 時間コスト50時間×1000円+アイテム代5000で、合計費用は、5万5千円となります。


 当初の①10万円よりも、4万5千円節約になります。

 時給2000円の人であれば、9万5千円の節約になります。時給の高い人であれば、より多くのお金を使って時間を節約しようとするかもしれません。

 つまり、より多くのお金を得るわけです。


【レベニューマネジメント(イールドマネジメント)】
 携帯ゲームのアイテム課金は、レベニューマネジメントを巧妙に導入した例と考えられます。
 ユーザーの所得階層により、取るお金を変え収益を拡大させると言う手法は、航空機・映画館・ホテル・レンタカーなどよくつかわれています。


 通常はユーザーの所得階層が判らないので...
 時間帯や、予約の早い遅い(レジャーとビジネスマン)、シーズンオンオフなどで、収益を拡大を試みます。


 アイテム課金は、通常のレベニューマネジメント(イールドマネジメント)とは大きく異なる手法ですが...
 基本は同じだと思われます。
 まさに革命的です。


 類似をあえて言いますと...ディズニーランドやUFJなどにおけるお金を払うと、優先的には入れるサービスでしょうか?
 時間短縮という点では...コンビニに近いとも言えますが...