もちろん、大人でも、長編RPGを好む人はいます。
が、一般的には、大人は長編RPGをあまり好みません。また、長編RPGよりさらに時間がかかるオンラインRPGには、さらに腰が引けます。
以前、ゲーム業界の人と話したのですが、その人は時間価値というのを意識していませんでした。
価値>コストだとプレイすると考えて。
非常に単純に、
ゲームの時間当たりの価値 > ゲーム代/プレイ時間 と考えていました。
ゲームの価値=ゲームの時間当たりの価値×プレイ時間 > ゲーム代
という考えです。
この発想ですと、長く遊べるゲーム=価値あるゲームになります。
また、プレイ時間が長ければ、長いほど、時間当たりの費用=ゲーム代/プレイ時間 が減少します。
しかし、社会人には、時間価値というのが存在します。 そして、その時間価値は、その人の時給に影響を受けます。
ゲームの時間当たりの価値 > ゲーム代/プレイ時間+時間価値 としてみましょう。
時間当たりの費用=ゲーム代/プレイ時間 + 時間価値 > 時間価値
プレイ時間が長くなるほど、ゲーム代は、安くなりますが、
時間当たりの費用 > 時間価値 となります。
ゲームの時間当たりの価値 > 時間当たりの費用 > 時間価値 にならないと、プレイしません。
所得が高い人に、ゲームをしてもらいたい場合、時間価値が高いので、より高い、ゲームの時間当たりの価値が必要になります。
【抜け道】
ただし、時間価値は常に一定ではありません。空き時間などは、時間価値が低下します。
つまり、ゲームの時間当たりの価値を上げなくても、
ゲームの時間当たりの価値 > 時間価値 になり、人々はゲームを始めるわけです。
【なぜ、コンビニで買うのか】
スーパーとコンビニでは、価格が違います。しかし、多くの人はコンビニを使います。なぜか? 時間価値のためです。
逆に、収入のない、時間価値の低い、専業主婦は、スーパーを使います。
この時間価値と言うのは、サービスや商品の値段を決める上で非常に重要な概念になります。
【社会人】
社会人で、バリバリ稼いでいる人は、お金はあるけど時間がない。
逆に、日中、1円パチンコを長時間やっている人は、時間はあるけど金がないタイプでしょうか(本当に金がなければ、パチンコもしませんが...)。
この時間がないというは、近年、重要な概念です。
ここ十年、旅行などは、『安近短』が主流ですし、都心観光が盛んです。
一言、安近短などと言っていますが、『金はあるけど遠くに行く時間がない人』と『金がないから遠くに行けない人』をごっちゃにしているような気がします。
【今後のビジネス】
今後のビジネスは、『金はあるけど、時間がない人』と『金がないけど、時間がある人』に二分化していくと思います。また、ビジネスチャンスがあると思います。
PS
この記事は以前の記事を加筆したものです。