もし仮に、民主党が上院、下院を押えていたら、デフォルトはまずないだろう。
しかし、共和党が下院を押えているので、デフォルトを引き起こす可能性は、否定できない。
なんといっても、共和党は、リーマンショックを引き起こした人たちなのだろうから。
彼らは、リーマンショックを引き起こしたことを、ほとんど反省していない。
TEAパーティ派が躍進して以降、その傾向は政治の場に置いて、さらに大きくなったと言って良い。
リーマンショックの後、失業率が高いのは、オバマ政権の失政のためであり、歳出削減と市場に任せていれば、とっくのとうに景気回復していると信じているのだ。
ネットで見つけたTEAパーティの意見。
『私はデフォルトになることを望む。債務の上限を上げるのは、飲酒運転違反を減らすために、基準を引き上げるようなものだ』
『彼らは彼らが選挙中に主張したことをやっているだけだ』
つまり、彼らは、アメリカ経済、世界経済への影響なんて考えてない。し、理解も出来ない。
共和党の基盤は、南部であり、アメリカの内陸部だ。
外国や世界経済と関連のある西部東部の沿岸部の地域は、民主党の基盤だ。
そのため、共和党員の多くは、海外に無知で偏見が大きい。
自分たちのイデオロギーこそが一番大切なのだ。
彼らは、アメリカが破たんすれば、低所得者向けの医療保険制度などの社会保障が大幅にカットされると考えている。
これこそが彼らの狙いらしい。
その目的のためには、アメリカを破たんさせても良いと考えている。
厄介なことに、現在共和党内で大きな勢力を閉めるTEAパーティ派の人たちは、低学歴を武器に庶民性を売っている。
大企業と関係が深ければ、大企業から圧力がかかる可能性があるが...TEAパーティ派は、それらとは距離があるので、自分たちのイデオロギーで突き進む可能性が高い。
そして、彼らは無責任だ。
デフォルトを引き起こし、世界経済がおかしくなったとしても...責められるのはオバマだと思っている。
世界経済の混乱を起こした人物として、歴史の教科書に載るのは、オバマ大統領であり、
野党である自分たちは乗らないだろうと舐めている。
意図的に、アメリカの経済を混乱させ、オバマが悪いと主張するのは目に見えている。
TEAパーティの政策は、現実的ではなく、理想論だ。
故に現実に行わることはなく、失敗することもない。
彼らとその支持者は、自らが生み出した幻影の中で生きていける。
そして、彼らの政策が現実に行われた場合、現実が悪夢になる。
その時まで、彼らとその支持者は、自らが生み出した幻影の中で生きていける。
日本と同じで、アメリカの政治も劣化しているのは、間違いない。
