フルーツバスケットで負けるのは自己責任か? 〜学生の就職活動

 フルーツバスケット、日本語風に言うとイス取りゲーム。
 さて、イス取りゲームで負けるのは、その人が怠け者だからだろうか?
 正直言って、結果から、原因は判定できない。
 怠け者の可能性もあるし、努力している可能性もある。

【負けるのは、努力が不足しているからか?】
 そうかもしれないが...努力すれば、皆が座れるのだろうか?
 そんなことはない。
 かならず、座れない人が出る。
 現状の学生就職活動を見ていると、そんな感じに見える。

【努力しない人、諦める人】
 部分で見ると個人の努力の問題だが、全体像を見ると個人の努力の問題とは言い切れない点が出てくる。
 人間は知能があるから、フルーツバスケットだと思った瞬間に、『俺は無理』と諦めてる人が出てくる。努力を諦める人がいることにより努力の節約になり過剰な競争が多少緩和される。敗者?がいることにより、勝者が出てくるのだ(諦めた人=敗者も暴論ですが..判りやすいために)。
 さらに厄介なことに、予約席や優先席まであるし、イスの数すら異なるから厄介だ。
 ある人たちは、100人に50席、ある人たちには、5人で4席。
 ゲームを開始した瞬間、やる気を失う人が居ても何ら不思議ではない。

【組織内】
 組織内で上記のようなことが起きると、組織としてのパフォーマンスが低下する。
 組織内で発生した場合は、ルールを変更することが重要だ。
 一時期、流行った成果主義は、建て前と実態が大きくことなり、総賃金を圧縮する手法・賃金を下げるために使われた(本来は全体のパイを大きくするのが目的。成果を達成すればパイも大きくなるはずだった)。結果、イス取りゲーム的なようになり、多くの社員のやる気が失われた。
 
 イス取りゲームはゲームとしては面白いが、社会や組織で行われると、パフォーマンスを著しく低下させる。

PS
 この自己責任と言う言葉自体を使うのが適切ではないかもしれない。