なぜ給与は2極化するのか? 〜競争に曝されない人と曝される人

 なぜ給与は2極化するのか? 
 それは、競争に曝されない人と曝される人がいるためです。


 誰でも出来る単純作業をしている人は、誰でも競争相手になってしまい、賃金競争になってしまいます。


 では、競争に曝されない人とは、どんなひとでしょうか?
 

 これは複数のパターンがあります。

 大きく分けて、業種と本人の技能でしょうか。


■業種
 例えば地方公務員。特に学校の先生。
 これは価格競争などにさらされず業務を独占しています。
 税金なので収入の問題はなし。


 例えば市バスの運転手。
 赤字なのに、なぜか運転手が高給取りだったりします。
 市の補助金や他の組織からの流用により維持されています。


 民間だったら、赤字対策の第1は給与の削減なんですけどね。
 民間のバスの運転手の給与が400万円台。
 市バスの運転手は700万円〜800万円台。
 ちなみに都バスはそれ以上との説があります。


 仕事の内容や技能だけでは説明できないですね。

 ちなみに経費に占める人件費の割合は、民間は6割。対して市営は8割にもなります。


 独占的でかつ、高収益が可能なものを役人・民間に独占的やらせた場合(東電など)、ガンガン給与が上げられ消費者につけがまわるわけです。


■本人の技能
 他には、その人自身の技能に特徴があり、他者と価格競争をしていない人です。
 他にも、売り手市場の技能を持つ人などがあります。

 また、本当に高価値生産者の人たちです。

 
 高所得者=高価値生産者であるならば、金持ちが増えるほど社会が豊かになるはずです。


 国際的な競争力がある起業家の方などは、彼らが増えることにより国富は増えます。
 しかし、実際は結構寄生型小金持ちが多いのが日本です。
 寄生型金持ちが増えても、国は豊かになりません。