弓道(野球のコントロール)と品質管理 〜簡単にコントロールを上げる方法

 ちょっとした理由で、弓道のHPを見たのですが、品質管理の考え方と真逆なので、面白いなと思った。
 弓道は、良く判らないのですが、”美しい姿勢と立ち居振る舞い”に力を入れている。
 精神修行の要素が大きいです。
 そこは別に良いです。
 美しいフォームで放つと、美しい軌道で飛ぶ。そうです。
 まぁ、そこは別に良いです。
 品質管理の考え方と真逆なのは、的に当たるか当らないか。
 品質管理の考え方ならば、「美しいフォーム」かどうかなんて関係ない。
 重要なのは、「フォームや力を固定しているか」「環境の変化に合わせて対応しているか」の二点。
【品質管理の基本は、同じにすること。安定させること】
 基本的に、同じフォームで同じ力で投げれば、同じところに飛ぶ。
 一回投げて、10センチ下なら、次は、10センチ上を狙えばいいように調整するだけ。風や空気の流れがあるので、そこを考える必要はありますが。

 野球でも、なんでもコントロールが悪い人は、一回一回のフォームがバラバラだったり、力の入れ方がバラバラだったり、バランスが悪くフラフラしていたりします。
 以前テレビで工藤投手が野球を教えていましたが、まず最初にさせたのが、片足で立たせたこと。
 その子の最大の弱点は、片足になった時に、バランスが悪くフラフラしていることでした。そこを直さないと、フォーム云々の善し悪しは意味がありません。
 
 実は人間は立つことが得意ではありません。
 足を真すぐ伸ばして立った場合、制御が上手くできず、バランスが悪くなります。

【簡単にバランスよく・安定する方法】
 膝を少し曲げることです。
 試しに、片足立ちをやってみてください。
 膝を気持ち、曲げるだけで、劇的に時間が延びます。
 これだけで、上半身は、かなり安定します。

【重要なのは固めること。球を中心に置くことでも、的に当てることでもなく】
 重要なのは、
①狙いを決める。
②フォームや力を固定すること。
 常に狙いから左に20センチから外れるなら、常に20センチ外れるようにすること。
③フォームが固まったら、足の置き位置を少し変えるなどして、狙い右に20センチをずらす。そうすれば、左右の外れはなくなる。
④次に膝の曲げ伸ばしで上下を変える。

 先ほと簡単に、上下を狙うと書きましたが、制御ポイントは重要だと思います。
 野球の場合、コントロールのないピッチャーは、離す位置で制御しようとする人が多いのですが、コントロールの良い人は、下半身で制御します。
 要するに、発射するところは、固定して、土台そのものを若干動かすわけです。低めを狙う場合は、膝を少し曲げ、高めの場合はのばします。