回転寿司スシローとスーパーオオゼキ 〜脱セントラルで鮮度重視

 2010年下半期(7〜12月)の売上高で、「スシロー」を展開するあきんどスシロー(大阪)が、「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト(埼玉)を抜き去って首位に立ったそうです。
 某調査会社の顧客満足度では、「スシロー」が業界一位という説があり、顧客満足度通りでしょうか。
 勝因は「素材の良さ」という説があります。

【なぜスシローが鮮度がいいのか?】
 原因の一つとして、脱セントラルキッチンと言うのがあります。
 セントラルキッチンは、大量仕入れ、まとめて加工により、コスト削減・品質の安定化を目指すのですが、中央に集め、配送する時間分、身近な市場から素材を集める場合に比べ、鮮度が落ちます。
 冷凍などで工夫していますが、まだ差はあるみたいですね。

【分散型の克服術 キーワードは教育】
 分散型は、デメリットもあるのですが、教育と商品管理によりデメリットの克服を図っています。
 具体的には、スシローの場合は、マニュアルや徹底した商品管理による破棄の削減(皿の裏のIC)によりデメリットの克服を図っています。
 オオゼキは、正社員化とそれに伴う教育・技能向上・多技能化により、小回りを利かせています。

 両者に共通しているのは、教育です。
 教育により社員一人一人の力を上げ、小回りを利かせるここがポイントです。

【分散型のメリット】
①地域対応が容易である。
②社員の創意工夫を出し、やる気の発揮。
 セントラル系は、一律は強いのですが、小ロットは逆に意味がなくなり、デメリットが目立つようになります。
 地域のニーズを細かく拾うのであれば、分散型の方が良い点が多いです。
 また、分散型では社員の創意工夫・やる気が重要であり必要不可欠です。
 逆説的ですが、分散型の方が社員の創意工夫・やる気に気を配っています。