現在、ただ単なるモノづくりでは、中国などとの価格競争になるため、以下に付加価値をつけるかということで、創造力、創造産業が注目を集めています。
一方、芸術などの文化産業に多くの先進国が力を入れています。
これらのことは、別々の現象ではなく、根っこは同じです。
なぜなら、芸術などの文化産業が、いまいちな街では、創造産業育ちにくいためです。
【理由】
①創造活動は、単体で行われるわけではない。
②創造的な人は、創造的な人や街を好む。
③創造物の評価と消費してくれるお客。
①と②は似ています。創造活動は、単体で行われるわけではなく、外部からの刺激が重要です。創造的な活動や人々と接触し、刺激を得ることにより、創造が活性化するわけです。
同一、カテゴリーである必要性はありません。
芸術や歌、演劇。面白いレストラン、面白い店やその店員・店主などです。
逆に、規格かされたチェーン店やそこで働く人材は、相対的に低いです。
意外と重要なのは、③です。いかに、創造的であっても、理解されなければ意味がありません。
そして、創造的なものを受け入れられる・理解できるのは、多くの場合、創造的な人もしくは、日ごろから、創造物に接触している人です。もちろん、えり好みがあり、確率論ですが...
【文化活動の収支】
文化活動は、それ自身での収支は、赤字ですが、都市を活性化させるという点では、非常に重要です。
大阪や名古屋は、製造業中心の街です。IT産業がいまいち成長しないのは、お笑いは好きだけど、収支に厳しく、シャレた物が嫌いな大阪、排他保守的・物中心の名古屋では致し方ない面があると思います。