中小企業の新製品開発 〜成功企業の開発手法「カスタマー・ドリブン・ディベロップメント」「Customer Driven Development」

 『研究開発力・企画力がある企業が利益をあげる』

 そんなの当たり前だろ。と言われそうですが、研究開発力・企画力の強化に具体的取り組んでいる企業は、コスト削減に取り組んでいる企業に比べると、意外と少ないんです。
 単純に努力しましょう的な今日は多いのですが、具体的な活動・教育をしている企業は、ほんの一部です。
 以前、書きました手法(ローンチカスタマー型新製品開発・起業手法)は、数多くの成功した起業家・中小企業が行っている手法です。
 数多くの失敗した企業・停滞中の企業には、逆の意味で当てはまります。

【失敗する開発①】
 技術・製品の顧客がいない。
 マーケティングしないのか?
 と突っ込みがおきそうですが、開発系企業になればなるほど、開発した後にお客を探します。
 そのため、技術力はあるんだけど…の企業になってしまいます。

【失敗する開発②】
 途中で資金が切れる。
 始めからないのであれば、開発しないのですが、途中で資金が切れることが良くあります。
 金策に追われて開発できないなんて、洒落みたいなことが良くあります。

 ローンチカスタマー型新製品開発では、①のようなことは起きません。
 なぜなら、顧客を得てから開発を進めるためです。
 ②も緩和されます。
 なぜなら、取引先・顧客から開発を得ることができる可能性があるからです。また、ある程度の顧客を得ている・販売のめどが立っているため金融機関からの融資が容易になります。
 金融機関は、基本的に横並び的な発想です。「あそこが信用するなら」的な発想が大きいですので、取引相手がしっかりいるということが重要になります。

PS
 もっとも、多くの企業は、ローンチカスタマー型という名前を使っていません。無意識というか結果としてです。海外では、「カスタマー・ドリブン・ディベロップメント」「Customer Driven Development」と呼ばれているものに近いです。