スペインの街中で見る。子供たちのサッカー とモンスターが跋扈する日本

 何年か前、スペインに行ったときのこと。
 場所は街中の広場。正直そんなに、大きくない。15メートル×20メートルくらいだろうか? そんな広場で、日が暮れているのに、子供たちが街灯の明かりでサッカーしていた。こんな光景は1つの街だけではない。
 帰らなくても良いのだろうか?スペインの人たちは昼寝のためか夜更かしだ。子供たちも、結構遅くまで起きて、外で遊んでいる。
 彼らが遊んでいる広場は、土のときもあれば、石畳のときもある。
 ただ、1つはっきりしているのは、サッカーをしているということだ。
 対照的なのは、日本の子供。小さい公園を見ても、サッカーをしていない。サッカー禁止、野球禁止、球技禁止の日本の公園。何すれば良いの?
 街には、広場も公園も少ない。禁止と排除が溢れている。禁止とされている以上、ルールを守るのは当たり前と正論を言われても...容易な代替え手段があるわけではない。パスやキャッチボールをひとつするのに、クラブに入れ、部活に入れ。大人の監視下ではないと何も出来ないし、してはいけない。トラブルがあったときに、責任を取りたくない行政と安全第一の親の利害が一致して、安全まっしぐら。この場合は、特定の人がモンスターと言うよりも、皆がモンスターなのだろう。
 根本原因は、社会が子育てのことを考えずに設計されている、そして大人たちも自分の子供のことだけを考えていているか、そもそも子供のことなんて考えていないことなのですが...単純に、サッカーが弱いというだけでは、済まないような気がする。 
PS
 現在の日本では、身長が小さい高校生が増えているそうな。