日本ハムファイターズ、札幌ドーム移転がだいぶ前に決まりました。
札幌市、および指定管理者である札幌ドームの無能ぶり、殿様商売ぶりは凄まじいものでした。
が、実のところ、多くの公共施設が抱えている問題に関係があります。
トップが無能・サービス精神がないの原因の一つですが、別の根本的な問題があります。
◼️ 札幌市の糞
札幌市、および指定管理者である札幌ドームの無能ぶり、殿様商売ぶりは凄まじいものでした。
使用料の高さや、ドーム内で自由にビジネスができない点。
今後、10年で100億円、20年で200億円とも言われる修繕費の半額を、使用料とは別に請求される(ドーム使いたければ払えの世界)。 通常は使用料に込みでしょ。
コンサート使用者とか、コンサドーレは負担しないのに・・・
にも関わらず、日本ハムの要望には答えないという糞対応。
◼️ 知られている糞対応例 から考える公平性。
・ロッカーから設備を毎回撤去
・フィールドシート毎回撤去
・ロッカーから設備を毎回撤去
日本ハム専用ロッカーもなければ、コンサドーレ専用ロッカーもないんです。
毎回、外部から道具を持ち込まないといけない。
公共施設なので、占有はダメです理論
・フィールドシート、ボックス席の毎回設置と撤去
現在、野球場はファンサービスのために、様々なシートを設置していますが。
日本ハムの場合、フィールドシートやボックス席を毎回設置、毎回撤去しないといけない。
フィールドシート・ボックスは札幌ドームの設備ではない。
◼️ 巨人軍と東京ドーム
多くの人が勘違いされていますが、巨人軍は東京ドームを所有していません。
巨人軍と東京ドームは別会社です。資本関係すれありません。
じゃあ、巨人軍が、毎回ロッカーを撤去しているでしょうか。
聞いたことありません。
フィールドシート(エキサイティングシート)を撤去しているか。
していません。 社会人野球やレンタル野球の時は残っています。
イベント時は、あったりなかったりです。
札幌ドームは大きく変形しますが、東京ドームも変形しますし、多目的利用です。その回数は札幌ドームより多いです。
では、なぜ東京ドームは融通が効いて、札幌ドームは融通が効かないのか?
民間だからでしょうか?
では、なぜ市営・市有だと融通が効かないのでしょうか?
◼️ ロッカーの問題から考える。
この問題は根本につながっています。
公共性・公平性があるから、特定の人に専有させてはいけない問題です。
特定の人を優遇してはいけない問題です。
役所は公平・公正ではないといけない。確かにその通りです。
ですが、役所の人たちと市民の人たちは、公平・公正や専有に関して勘違いをしています。
◼️ 専有はダメの勘違い。
例えば、公営住宅。何年間、何十年も部屋を連続して専有していますよね。
年間のうち何日かは、出て行って他の人に利用させないとダメなんてことはありません。
住宅を仮のは当然、私的行為です。公共性なんてありません。
つまり、公有施設でも、条件さえ満たせば私的に長期専有しても良いんです。
公園など場合は、私的専有を前提に運営されてない・専用された運営に問題が出るから禁止なんです。公共施設だからではありません。 サッカー場や野球場を借りるときは短時間ですが専有できますよね。道路だって手続きを取れば専有できます。
通常、公園を使うとき、手続き取らないですよね。手続きを取らない人に、排他独占権を与えるのは公共施設としては問題になります。
◼️ 公正・公平の勘違い。
利用者の要望に応じて設備を変えるのは禁止されていません。
札幌ドームは、日本ハムしかまず使わないシートの設置を特定利用者の優遇として嫌がっていると考えられます。
じゃあ、なんでコンサドーレは使用料とか優遇されているのか、問題がありますが・・・
利用者差別は禁止されていません。
市のプールでは、市民と市外では料金が違います。
回数券割引があるところもあります。年間パスなら激安なところもあります。
大人と子供では料金が違います。
利用者により、差別がありますが、問題視はされていません。
重要なのはルールの公正・公平な運用です。
本来ならばフィールドシートなどをドームの専用設備にして、その分利用料を値上げするのが妥当でしょう。 利用料に関しては、市に規制されているので市議会の協力が必要ですが。 結局、市議会のフットワークの問題にもなります。
◼️ 特定の企業を優遇しても構わない。
研究開発の補助金など、特定の私的利益追求企業に税金である補助金が投入されます。 逆に、誘致のために固定資産税免除もあります。
商店街などにも、商店街振興費が流れますし、イベントに税金が投入されることもあります。
なぜでしょうか?
企業が成長すれば、景気も良くなるし、住民の生活も良くなります。
結局のところ、公益が優先されます。
公益が一番大事なんです。
一営利企業が専有しようが、一営利企業に税金・お金が流れようが、公益になり正当であれば問題ではないんです。
◼️ 行政への信頼度と透明性
実のところ、市民の行政への信頼度と行政の透明性が問題になります。
行政の信頼度と透明性が高く、税金が適正に効率よく使用されていると市民が思っていれば、市民は不正・ズルがあるとは思わないので、一営利企業が専有しようが、一営利企業に税金・お金が流れようが、市民はそんなに問題視しません。
◼️ アメリカにおけるスポーツ施設の公益性
日本だと企業所有の野球場が多いのですが。
アメリカの場合、税金投入の野球場が多いんです。そして運営は民間に任せます。
普段は税金投入が嫌いなのに、面白いことに日本とは逆なんですね。
アメリカの場合、スポーツの価値が日本以上に大きいので、公益性を認められやすく、 税金が投入させやすい傾向にあります。
アメリカの場合、スポーツイベントがあるかないかで、都市の価値・地域の価値が変わってしまいます。
イベントがない街=つまらない街になり、人材の誘致、その結果、企業誘致もままならいのがアメリカです。 日本でも、イベントがない街だと若者の流出が激しくなります。 日本の場合、祭りに愛着を持ち、祭りのために故郷に残る・その時だけ帰る人が多いですが・・・
もっとも、アメリカでも議論が長い場合もあります。シアトルでのアリーナ建設は予算が通らなくて、もめにもめました。 ちゃんとNHLとNBAと誘致できるんだよな。無駄にならないよねと揉めました。ある意味、健全な議論ですね。
広島球場も揉めましたが・・・良い球場が出来てよかったです。
◼️ 日本ハムファイターズの活動に公益性があるのか?
勘違いされる方が多いのですが・・・
私的活動=公益性が無い ではありません。
実のところ、公益性が無い企業活動なんてほとんどありません。
一部の人しか利用できない・楽しんでいない =公益性が無い ではありません。
そんなこと言ったら、図書館も市営プールも野球場もサッカー場も病院も建設できません
その一方で、その価値・コストパフォーマンスを証明するのは難しいです。
人々の感覚に頼る面が大きいですね。そのために、議会での議論が必要なんです。
自分が利用するかどうかは別として、地域としてあった方が良いのか、割が合うのか、どうかの議論ですね。
とりあえず、日本ハムファイターズがあって盛り上がっているでしょ。
あった方が楽しいでしょ。
◼️ 似たような事例 劇団四季
現在、札幌には、劇団四季の劇場がありますが。
かなり微妙な経緯があります。
一時期、JR札幌駅前にJRシアター?という形で、劇団四季の仮設劇場があったのですが。
JR札幌駅が再開発される際に、駅ナカに劇場を作ろうとなりました。京都駅にも劇場ありますからね。
そこで待ったをかけたのが、北海道。道立劇場を作って、劇団四季にやってもらいたいと提案して、駅ナカ劇場建設を停止させたけど・・・・
結局、公共施設だから劇団四季の専有無理だし、お金ないしで道立劇の建設が中止になり・・・・
北海道から劇団四季が消えてしまった・・・