あなたは地方都市の中心市街地に住みたいだろうか?
地方都市の郊外は自然が多く、家も広いマイホーム一軒家が可能なので、お金があり車があれば住んでもいいかなと考えなくもない。
対して、地方都市の中心市街地は、どうだろうか?
正直、住みたいと思わない。
活気もないし、緑もない。息抜きの場所がない。
意外かもしれないけど、東京の都心(限定)は、緑がないことを自覚しているから、積極的に、緑を設置しようとしているし、憩いの場や息抜きの場所を作ろうしている。
山手線周辺は、結構巨大公園があるし、臨海部は海があり、息抜きになる。
そのため、独身者が都心に住むことはもちろん、お金のあるファミリーが都心に住み始めている。
吉祥寺は、長い間住みたい街のNo1だったけど側に緑豊かな井之頭公園や運動場があり、憩の場や息抜きができることが大きい。
地方都市は、そんな配慮がない。郊外に行けば、緑なんていくらでもあるよ ということで街中に緑を求めないんだよね。
公園もない。
その結果、ファミリー層が中心市街に住みたがらない。
独身だって、そうだ。
挙げ句の果てに、活気までないんだから、なぜ都心に住みたがるのだろうか?
◼ 浜松と静岡の差
浜松は中心市街地の衰退が激しく、静岡市はまだ頑張っている。
この差は、どこで生まれたのだろうか?
静岡の方が郊外大型店の出店に厳しいなどの政治的要件など、いろいろあるでしょうが。
正直、浜松の都心には住みたくない。
まだ、静岡の方が住みたい。
理由は、静岡市の中心部の方が、青葉通りとか、憩の場である駿府城公園があるから。
駿府城公園は、病院・小中高やいろいろな文化施設も集まっていて集客装置にもなっている。
さらに、1キロぐらい離れたところに山があり森もあるし、川もある。川は広い河川敷があり運動場になっている。
3キロ離れれば海もある。
山が近くにあるなんて、開発を考えると邪魔だけど、結果的には、その無駄がゆとりというか、街に憩いの場をもたらしている。
ファミリー層でも、都心部に住んでも良いかなと思わせる街だ。
対して、浜松は緑が少ないし、公園も少ない。
平地として、恵まれているため、逆に、低層住宅地だらけになってしまっている。
結果、余裕のない、ゆとりのない街になっている。
浜松城公園が、浜松駅から400メートルくらいなら良かったんだけど。
今更、街中に、公園を置くことができるかというと、できない。
ものすごくお金と時間がかかるからなんだけど。逆に、公園が既にあるということは、それだけの豊かさを提供されているとも考えられる。
まさに、見えない贅沢だ。
まぁ、アクトシティ作る1600億円あれば、かなり大きい公園が出来たかもしれないけど。
再開発の跡があるだけど、この再開発地域にも緑がない。
六本木ヒルズとか、屋上緑化しまくって緑を確保しているのに、ビックリする程、緑に対する配慮もない。
緑はないけど、駐車場だけはあるというが典型的な経済の割に衰退している街の特徴だ。
結局この差が、中心市街地の衰退を制限して、賑わいを生んでいるのかなという気がする。
浅草も、昔は駅側に池があった。
しかし、池を潰して商業地にした頃から、衰退が始まった。
明確な因果関係はないかもしれないけど、憩いの場も無駄と考えて簡単になくすと、街自体が衰退するような気がする。