創造よりも、評価が難しい場合がある。 その1

 日本人の創造力は、アメリカなどと比べて、特に低いということはありません。問題は、多くの場合、評価です。
 この評価が難しい。
 革新的なものであればあるほど、「比較」「理解」が困難であるためです。
 日本が評価と言う点で、アメリカに大きく劣っている点は、評価側の「多様性」です。
 日本の大企業などは、評価が困難なため自分の頭で判断せず、横並び的な発想で判断します。あそこがやるから、自分もやる。あそこがやらないから自分もやらない的な発想です。
 別にアメリカ人が評価が上手いわけではなりません。アメリカは日本に比べて多様性があるため、多くの人が「駄目」だと言っても、100人に3人くらい良いという少数派が居るためです。日本だと、100人に1人かもしれません。

【会社ではどうするの(複数評価者が居る場合)】
 上記のことは、社会的な話です。では、企業単位では、どうしたら良いのでしょうか?
 平均点では駄目です。これは、癖があるものは排除されてしまいます。
 比較的に良いのが、オールスター方式です。
 個々に具体的な点数を付けるのではなく、TOP3を記載させます。そして、1位10点、2位5点、3位2点などと偏って配点します。これにより、癖のあるものが選ばれることも可能になります。
 これで売れるの?と不安になるかもしれませんが、商品の開発・販売などでは、平均点が高いが個性が無く埋没するよりも、癖があり熱狂的なファンが居るほうが、良い場合が多いのです。