物事の評価 〜全会一致や平均方式がなぜ悪いのか?

 マイミクの方が、物事の評価についていろいろ考察されていた。
 その人の関係している組織は、全会一致方式で商品を評価されているのですが・・・・
 個人的には、全会一致方式と言うのは、非常に性質が悪いと考えています。


【全会一致がなぜまずいのか】
 なぜなら、全会一致と言うのは、選択権ではなく拒否権を与えていることになるためです。


 商品を購入する際の選び方は、嫌いだから買わないではなく、好きだから買う世界です。


 拒否権は、基本的に嫌いだから駄目という話ですので、好きだから買う世界に合っていないんですね。


【平均点ではなぜ駄目のか】

 平均点方式もダメですね。
 物を購入させるためには、普通では駄目で、気に入った・好きじゃないと駄目なんです。
 全員に好きになってもらうのは非常に難しいことですので、そこを目指すことは良くありません。
 一部の人に好きになってもらえることが重要なんです。


 具体的には、
①平均点が10点中7だけど、9点以上がない商品。
②平均点が10点中6だけど、2割の人が9点以上を付ける商品。
 どっちが売れるか?
 ②だと思います。


【オールスター方式は比較的良い】
 嗜好品の場合は、1位5点2位3点3位1点のようにして選ぶ、オールスター方式が良いですね。
 こちらの方が、とがった商品を選ぶことが出来ます。



【数が多い場合はどうするか】
 数が多い場合は、評価コストが問題になります。

 就職などですと、10万近い、応募の中から数百人を選ぶわけです。
 この場合、1次、2次など多段方式しきになりますが。


 1次、2次の精度が非常に問題になります。
 就職の現状ですと、大学名などで排除されてしまいますね。

 人が関係できる場合は、チェクシートなどで評価基準を合わせると良いでしょうね。
 複数の人が関与できる場合は、低い方を取る(減点式)のか、高い方で取るのか(加点式)で差が出ます。癖がある人・ものを選ぶためには、加点式ではないと困難です。