札幌に12年ぶりに、やっと劇団四季の劇場ができるそうな

 劇団四季は札幌市に新劇場「北海道四季劇場」を開設するそうな。2011年1月にこけら落とし公演を行うそうです。
 現在、劇団四季の劇場があるのは、東京、横浜、名古屋、大阪、京都、福岡(撤退?)と俗に言う太平洋ベルト地帯です。東北・北海道には、劇場はありませんでした。巡回講演はあったのですが。もっとも、一度も無いわけではなく、
 札幌に四季が常設の専用劇場を開設するのは、1999年に閉館した「JRシアター」以来。
 なぜ、札幌から消えてしまったのか?
 駅再開発や採算的に、微妙な点もありましたが、最大の原因は、「道庁」の妨害らしいです(噂ですが)。
 当初、京都のように、駅内にJRシアターを作る計画があったのですが、「道立劇場」を作り、劇団四季をそこで講演させるから、駅内に作るなと働きかけたらしいです。道としては、劇場作りました。でも、講演がありませんでは非難されるので、毎日講演し高い稼働率が期待できる劇団四季に講演させたかったみたいです。
 しかし、ちょっと考えると判るのですが、2点大きな問題があります
①占有と②お金です。
【①占有】
 税金が投入される公共施設を、特定の営利団体に独占しようさせて良いのか?これは、当然出てきます。独占させないということになったようですが...それって、ロングランの邪魔じゃない?
【②お金】
 道は借金だらけでお金が無い。
 結局、建設を妨害しておいて、お金がないということで、道立劇場の建設は中止になったみたいです。
 役所は、それで良いかもしれませんが...劇団員を遊ばせておくには行かない、劇団四季はそうはいきません。結局、北海道を出て行きました。いったん、人材が出て行ったら、戻すことは容易ではありません。
 戻ってくるまで12年かかりました。詳しい事情は知りませんが、福岡の劇場の閉鎖の影響があるかもしれません。
【採算性は、どうなの?】
 北海道の経済力は、1999年より低下しています。採算性としては微妙ですし、立地としては、悪化しています。
 一方、ラスベガスなど、ショービジネスは、ただ単に観光資源というだけではなく、創造性の高い都市という観点からも大変重要です。
 道庁・行政には、足を引っ張るだけではなく、地域振興のために、劇団四季を長期的に支援してもらいたいものです。