福山市に行ったところ、駅前ででっかい工事中。
現在、駅前再開発として大型の商業ビルと高層マンションを立てているようだ。http://www.higashisakura.jp/bosyu.htm
福山市もご多分に漏れず、郊外型大型店が出展しており、なんというか、オーバーストアーの匂いがぷんぷんする。
もっとも、建設される位置としては、そんなに悪くないので、なんとも秒だ。
今後これ以外にも、再開発目白押し。http://fushimi-town.jp/
とは言っても、開発手法が...一昔前の発想で東京のものをそのまま持ってきた感じなので、怖い。地方は東京よりも、体力が無く敏感だから下手な政策をすると直ぐに街が死ぬ。
福山はやり方しだいでは魅力的にもなるし、数年以内に死ぬ可能性もあるし、意外と注目の街だ。地味だけど。
大きな地図で見る
【地方都市の典型的な問題】
福山市の中心市街衰退の原因は、別に珍しいものではない。①郊外店とモータリゼーション②中心人口の減少と高齢化③病院・市役所・公民館の郊外への移転
あともう1つ上げるとしたら、街の重心のズレだろう。
地方と言うのは、町が先に出来て、後から鉄道が出来る場合が多く、広域集客装置である駅が街の外れにあったりする。
福山も、例外ではなく、アーケードがある伝統的な商業地域と、駅と百貨店のある地域でかなり広域になってしまっている。
吉祥寺でも、駅中心200メートル〜300あたりで収まっている。
大きな地図で見る
吉祥でも、300メートル離れると、集客が苦しくなる。専門性が高くないと苦しい。
【活用すべき点】
① 伏見町、CASPA、天満屋、駅ビル、新商業施設、市役所などの駅前に、まだ集約している。
伏見町周辺の個人店を個性あるもの、魅力あるものにできるかが、実のところポイントだと思う。
北口は切ります。商業エリアというよりも、緑や文化を楽しむ、静かなエリアにした方が良いでしょう。
福山市役所が駅から200メートルのところにあり悪くは無い。ただし、リーデンローズは遠すぎる。15億円もお金をかけて、ショッピングセンターと橋を架けたようですが...税金を投入し、ここまでして中心市街地の崩壊を後押ししている市も珍しい。91年着工だから、バブルの余波だろう。
【駅前を中心とした場合の問題点】
広域から客を集めると場合、駅前の活性化がポイントなる。
問題は、①福山ロッツの位置②駅前のバス停とタクシー乗り場だ。
①福山ロッツの位置が西過ぎる。
このクラスの街で、東西700メートルの商業地は横に長すぎる。
福山ロッツとCASPAまでの距離が妙に長いのも、難だろう。
さんのまる通りに魅力ある店舗が多ければ良いのだが...微妙だ。駐車場の進出が今以上に進んだら、完全に街歩きがシラケ回遊性はなくなるだろう。
福山ロッツを、ぶっ壊して、高層マンション・病院でも建てると、バランスが良いのだが(病院と隣接した、高層市営住宅というのも手)
②駅前のバス停とタクシー乗り場
でかすぎる。これは、大問題だ。明らかに商業地を東西に分断して、回遊性を失わせている。
伏見町、CASPA、天満屋、駅ビル、新商業施設で回遊性を持たせることが出来れば、この街を面白くすることは不可能ではない(ここの店舗の魅力を上げることが重要ですが)。
全ては巨大すぎるバス停とタクシー乗り場が台無しにしている。なぜあんなに大量のタクシーを駅前に貯めて置くのか?無線と言うものがないのだろうか?何らかのルールを設けて、スペースの縮小が必要だろう。
【参考にする街】
とりあえず、吉祥寺、宇都宮のオリオン通りあたりを見てはいかがでしょうか?
あと、新宿歌舞伎町と川口もお勧めだ。東京・埼玉ですら、間違えるとどうなるか?参考になると思います。
【課題】
自転車対策をどうしているのか?
地方は自動車社会ですが...雪が降らない地域の都心部に置いては、自転車が交通の大きな比重を占めています(特に若い人)。
そのため、自転車対策も重要です。
【懸念】
伏見町再開発は...大きすぎるし、一度過ぎます。東京の都心と違って、大規模開発による人の流れの変化・客離れを取り戻すほどの力が、地方の個店にあるだろうか。
工事による街の切断で、天満屋が死ぬ可能性も高い。