規格外野菜は、価格と流通が難しい。
味が変わらなくても、少し小さい大きいだけで、市場価格が四分の一、キロ200円なら50円になってしまう。
じゃあ、店頭価格も四分の一になるかというと、卸と小売の輸送・販売コストを加えると、あまり変わらなかったりする。
近頃、話題の無人販売所などは、鮮度も良く値段も安く良いのですが、地元には多数の無人販売所があり、思ったほど所得にならない。
加工する手もあるのですが...それですと、引き取り価格は、市場と変わらないし(収入は増えない)、本来の強みである鮮度をまったく生かせていない。
やはり、野菜として生で流通させたい。
そこで、実用性は低いのですが、アイデアのたたき台として考えたのが、規格外野菜のタクシーを用いた近隣八百屋への超鮮度野菜の流通。
■ポイント
①超鮮度野菜として高値で売る。
②タクシーで流通。
③売れ残りは回収する
④ブランド力の向上
⑤八百屋の魅力向上
⑥投資が少ない
①超鮮度野菜として高値で売る。
基本的なアイデアは、規格外野菜を、規格外野菜として、安売りするのではなく、超鮮度野菜として高く(250円くらいで)売りたい。
規格外といっても、それは大手市場・小売の規格であり、消費者の規格ではない。ならば、他の流通ルートで売れば良い。規格品を大手市場・小売外に出すと大手市場・小売との関係が悪くなりますが、そもそも規格外なので、大手市場・小売との関係も悪くならない。
朝昼取ったものなので、市場経由の八百屋よりも1日は鮮度が良い。大手スーパーよりも2日は良い。その結果、味は当然良い。
②タクシーで流通。
無人みたいに、側で売らないで、離れたところに売る。これにより、無人との競争は避けられる。そのためには流通が重要になる。
農家の人が行うと農作業や収穫作業に支障が出る。他の人を雇うのですが..専門の人ですと、午後、2〜3時間の仕事なんかしたがらない。
既存の宅配ですと、一件あたりの価格が高い上に、センターを通すため時間がかかる。
それに対して、現在過当競争で収入減少のタクシーの人ならば、量は運べないし、それなりにお金を取られるが、比較的暇な午後は、やってもらえる可能性が高い。もちろん距離でお金を取られたら、割に合わない。ただし、時間契約なら大幅に安くなる。タクシーの時給は1500円くらいなので、個人なら1万円払えば3時間くらいはやってもらえる、はず。
③売れ残りは回収する
その分、お金は取らない。これにより、八百屋サイドのリスクは大幅に減少する。また、超鮮度野菜というブランドの維持にもつながる。
収益悪化があっかするが、そもそも50円の代物を250円で売るので、総合的には収入は増加する。
④ブランド力の向上
店頭で、「地域名の超鮮度野菜」として売るので、ブランド力が向上する。
⑤八百屋の魅力向上
上記のようなことは、大手小売、スーパーには真似できない。そもそも、こういうことをやりたいのですが、などと提案しても、本社の許可が取れないなどで、拒否されるのが関の山。
一方、商店街の八百屋なら、やるやらないの判断は簡単。八百屋から観れば大手スーパーとの明確な差別化になる。
⑥投資が少ない
特に何か新しい設備を使うわけではないので、投資が少ない。流通の資格を取るために、お金がかかる程度か? そのため、失敗しても、ダメージが少ない。
問題点、欠点も多いのですが、たたき台として.....