北欧にフィンランドというロシアに面した国があります。
この国は先進国ですし、資本主義国、民主主義国なので、西側先進国だと思われがちですが、ソ連崩壊前は違いました。
軍事的には、ソ連と軍事同盟を結び東側に近い存在でした。
政治経済的制度は、資本主義で民主主義で西側。経済交流も西側。軍事的には東側となります。
■フィンランド化
一見、軍事強国であるドイツと同盟を結ぶことは安全保障プラスですが、ソ連はフィンランドがドイツの基地になることを恐れているため、攻撃対象になります。
敗北後、ソ連領土化されず強制的に緩衝国させられます。
第3国がフィランド経由でソ連を攻め込んだ場合、ソ連のために戦えよという条約です。 また、他国の基地を置くことはダメです。
つまり、ソ連の盾ですね。
実質的に、ソ連の子分になれという意味なので、暗い意味で使われる場合が多いです。 外交上の自由度も低下します。
自由度と引き換えに、明るい面もあります。
民主主義で入られますし、安全保障上の安全性も向上します。フィンランドは先進国にもなれました。
フィンランドの様にロシアの領土にならず、ロシアの盾になれという話です。
政治体制は民主主義。自由貿易主義。
軍事的にはロシア側になれという話です。
■現在のフィンランド化
現在の場合は、少し意味が変わり、中立化という意味に変わっています。
軍事条約を結び、軍事的に、ソ連側・ロシア側という意味合いは、薄れています。
■メルケルさん
ドイツの首相を長年務めていたメルケルさんは、ウクライナのフィンランド化(ミンクス合意2)を目論んでいたみたいですね。
もっとも、メルケルさんが辞めて。
アメリカでNATO拡大論者のバイデン 大統領が登場すると、メルケルさんの目論見は吹き飛びます。