G3の時代 インドの時代へ

 GDPのランキングではなく、物価を修正した購買力平価(PPP)ではインドが日本を抜いて3位になっています。
 国力のトップ3は、既に中国、アメリカ、インドなわけです。
 今後はインドの躍進が明確になって、米中ではく、米中印のG3体制になることが認識されるでしょう。



http://ecodb.net/ranking/imf_pppgdp.html


 インドは人口13億、将来は14億〜16億人ぐらいにはなるので、今後もよほど変なことがない限り成長が続くと考えられます。 
 現在、アメリカの半分程度ですが、10年ちょい2030年代にはアメリカ並みになるでしょう。

 
 インド洋のインド、西太平洋の中国、東太平洋と大西洋のアメリカでしょうか。
 現在、アメリカと中国の海洋支配をめぐる対立がありますが。
 インドとアメリカのインド洋における対立も時間の問題でしょう。アメリカが諦めれば別ですが。


 東南アジアは中国とインドの間で、上手く発展する可能性があります。
 特にマレーシアは、中国系インド系が両方とも多いので、両方と上手く取引することにより、ビジネス的に成功する可能性があります。現在、既にエアアジアの存在により拠点化が進んでいますが、この流れは当分続くでしょう。


■インドの問題点
・入国が厳しい
 実は入国が凄く難しい。中国よりも難しい。
 日本は安倍政権がガンバって世界で一番入国が容易な国になりましたが、他の国はそうではない。


イスラムとの対立・ヒンズー主義
 これが非常に厄介。国内テロが激しい。


・微妙な民主主義
 開発独裁の中国と違ってスピード感に問題があります。
 高速道路の整備とか徐々に進んではいるのですが、
 インフラの整備がなかなか進まず明確なボトルネックになっています。


■日本の問題点
 インドに関して妙な幻想を持っている点。
 インドは非同盟諸国として以前は有名でして、基本他国の子分にはなりません。
 中国とは対立していますが、別にアメリカや日本の子分になるわけでもありません。


 日本は、インドと日本が連携して、中国と対抗しようと考えていますが。
 インドは自国の国益を中心に行動しますので、中国との全面対立なんてものは望んでいません。