日本は、衰退してしまいました。原因は複数ありますが。
かなり痛い原因が、80年代からの新自由主義の過剰な推進。
国鉄民営化などは良かったのですが。
根本的にまずかったのが、背景を理解せずにアメリカやイギリスの真似をしたこと。
特に、90年代後半の労働市場改革は、不景気を決定的にしてしまいました。
■アメリカやイギリスの問題。
アメリカやイギリスは、インフレや貿易赤字、財政赤字などの問題を抱えていました。
インフレや貿易赤字になるのは、需要ではなく、供給サイドの問題です。
ですから、サプライヤーサイド理論などを持ち出し、供給サイドの改革を始めました。
その結果、物価上昇を抑える、インフレ対策に成功しました。
■日本の問題
需要不足です。その結果、貿易黒字で低インフレでした。需要不足を補うために、政府は財政赤字でした。
需要不足で、低インフレなのに、アメリカやイギリスの真似をして、サプライヤーサイド理論を導入して、インフレ退治をしました。
その結果、デフレです。
金融政策なんてほんの一面でしかありません。インフレターゲット論などは、根本原因から目をそらせるためのものです。
人々の雇用は不安定になり、給与も下がり、ただでさえ内需不足だったのに、内需不足に拍車をかけました。
そして、今でも、方針転換していません。
給与が下がった結果、人々は子供を作らなくなり、その結果、少子化という別の問題のかなり致命的な問題が発生してしまいました。
アメリカ・イギリスの政策と理論は公開されているので、その真似をすれば物価上昇が下がり、デフレになることは明白です。
何が恐ろしいって。こうなることが判っていて、政策が実施されていることです。恐ろしいですね。